複数路線、複数駅が利用可、
車での移動にも幹線道路多数
まずは交通事情。蔵前には都営浅草線、都営大江戸線の2つの駅がありますが、徒歩10分ちょっとまでを視野に入れると、総武線・都営浅草線の浅草橋、東京メトロ銀座線の田原町、銀座線に加えてTXなどが利用できる浅草、都営浅草線新御徒町など、複数の路線、駅が利用できます。幹線道路では隅田川に平行する江戸通りに始まり、蔵前橋通り、春日通り、浅草通りなどもあり、都心のオフィス街からは車利用でもさほど遠くはありません。
また、平坦な土地であるため、自転車、歩いての移動もさほど苦でないのが、このエリアのうれしいところ。といっても、10分も歩けば他の駅についてしまうので、さほど歩く必要はないのですが……。
ただし、足回りは非常に良いものの、スーパーやファミレス、コンビニなどはあまり多くない地域でもあり、買い物は浅草方面などへ多少出かける必要があるかもしれません。
マンション中心、小規模中心、
古い物件ではコンパクトなものも多い
続いて住宅事情です。古い街ではあるものの、木造アパートが残っているかといえば、そうした建物自体は元々少なかった場所であり、古いビル、倉庫などは点在、リノベーションされて使われていたりしますが、住居としてそうした物件を探すのはなかなか難しいようです。そのため、賃貸でも中心となるのはマンション。足回りの利便性の高さを反映して、ワンルームで9万円弱、2DKになると13万円前後となっています。
中古では築年数が30年、40年と古く、その分、コンパクトで価格も手頃な物件が目につきます。具体的には40平米前後で2000万円以下といったもので、こうした物件を好きなように改装して住むのも楽しいかもしれません。それより築20年以内など新しくなると、60平米で3500万円台後半から4000万円近く、さらに新しく2000年以降だと50平米でそれとあまり変わらない額になってきます。また、10分ちょっと歩けば、他の駅も利用できる立地と説明しましたが、そのうちでも浅草、浅草橋に近くなると、利便性が高くなるため、蔵前駅近くよりも価格は高くなります。
通り沿いを中心に建替えが進む蔵前界隈。新しい店も増えて雰囲気が変わったことで、住み心地も変わってきているのでしょう。今後の変化も楽しみです。