さらに、伸びる余地があるか
やり残したことがあるかとの表裏の関係ですが、自分の伸びる余地を見つけることはとても大切です。これを見つけずに勉強をしていくと、不安に駆られるようになっていくのです。自分の伸びる余地をしっかりと見つけて、それを伸ばす方法をしっかりと見つける。これがとても大切なのです。
過去問と向き合っていけば、ちゃんと答えは見えてきます。伸ばす方法はそれほど難しいものではありません。地道な作業の繰り返しなのです。
もう一度考えよう。失うものと得るもの
人生80年。長いようですが時間は大切です。行政書士試験は、仕事の次は勉強というライフスタイルをとらないと、普通の人は受かりません。人生の何十分の一かは勉強にあてることになるのです。個人的な意見ではありますが、予備校に払うお金よりも、行政書士試験に費やす時間の方が重大です。お金は後で取り戻せますが、時間はそうはいきません。
このことを考えて、人生を、短期的・中期的・長期的にみて、行政書士試験が人生に有益かを検討することも必要だと思うのです。ただ、これは個人の主観の問題なので、他人が押し付けるものではないとも思っています。
行政試験を受ける意味というものをもう一度考えてみるのもいいかもしれません。気持ちの整理がつき、勉強に集中することができると思うのです。
最後に、不安・恐怖との戦い
受講生をみて言えるのは「一年目は勉強が大変ですが、二年目は精神的に大変です」ということ。二年目から受験生のマインドは大きく変わります。「受かったらいいな」から、「落ちたらどうしよう」です。これは全然違うのです。再受験は、落ちる恐怖との戦いです。「また落ちるのではないか」という不安や恐怖が頭をよぎるのです。その恐怖心を拭い去るには、昨年と違う自分というものをしっかりと持たないといけません。そうでないと、また落ちるのではないかという不安に呑み込まれてしまいます。こうなると勉強に集中できません。
まとめ
まずは敗因分析をして、やり残したことがないかを確認し、自分が伸びる余地があるかどうかを冷静に考えます。そして、もう一年頑張るというモチベーションを再認識するため、得るものと失うものを天秤にかけて判断する。これが私の再受験の判断基準です。苦労して得たものほど人はそれを大事にします。苦労することは決して無駄ではないと思います。それを最後の言葉とさせて頂きます。