記憶術/記憶術の例

300超の資格持つ試験勉強の達人の記憶術(前編)

毎週のように検定・資格試験を受けている試験マニアともいえる人がいます。オールアバウト「資格」ガイドの鈴木秀明さんです。彼が持つ検定・資格は300を超えます。短期間でさまざまな検定・資格を取得するために、どんな記憶術を使っているのでしょうか? その秘訣をインタビューしました。2回シリーズの前編です。

宇都出 雅巳

宇都出 雅巳

コーチング・マネジメント ガイド

大学時代から速読教室に通い始め、10を超える速読法を学び、行政書士、宅建、公認会計士試験など、試験勉強で実践研究を重ねる。その中で記憶術も実践。また、20年以上にわたりプロフェッショナル・コーチとして経験を重ねる。その経験に認知科学の知見を加えた独自の学習法・成長法を確立し伝えている。著書は25冊以上。

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持っている検定・資格は300以上

鈴木秀明さん

300以上の検定・資格を持ち、オールアバウト「資格」ガイドも務める鈴木秀明さん

--鈴木さんは300を超える検定合格・資格取得をされているそうですね。そもそものきっかけは何だったんですか?

鈴木:最初は大学2年生のときです。所属していた団体の機関誌に資格関係のコラムがあって、それを担当したのがきっかけです。

--それからずっと……ですか?

鈴木:そうです。単純にいろいろな分野の知識を学ぶのが面白いですし、いろいろなコレクターさんがおられますが、それと同じです。
もう、ここまできたらライフワークだと思って取り組んでいます。

--毎週のように試験勉強するのって大変じゃないですか?

鈴木:今では週末に試験を受けないと逆に気持ち悪いぐらいです。あと、これだけ受けると、否が応でもいかに時間をかけないで勉強するか、「ラクして受かるか」を考えていますから。まじめに勉強している人は気を悪くされるかもしれませんが、ゲーム感覚ですね。

まずは記憶することを減らす

--とはいっても、ある程度記憶しないと受かりませんよね。鈴木さんの記憶術といったものはありますか?

鈴木:記憶術といったテクニックではないかもしれませんが、大事にしていることはあります。

--それは何ですか?

鈴木:
それは「記憶することを減らす」ことです。
記憶しようとする前に、「そもそも記憶する必要はあるのか?」を問いかけて、本当に記憶する必要があるものに絞り込むことが大事です。

--確かにそれは本質的ですね。ムダなことをいかに効率的にやってもしかたないですし、もっとも大事なものはムダことをやらないことですからね。

鈴木:
記憶する必要があるといっても、どこまで正確に記憶する必要があるのかもチェックする必要があります。うろ覚えでも答えられる試験はありますから。

--書かれた知識の正しい・間違っているを判断する択一式の試験と、「○○について述べよ」なんていう記述式・論述式の試験では、求められる記憶レベルは全く違いますからね。(参考記事:受験生必見! 試験に応じた2つの記憶レベルと勉強法

鈴木:がんばって記憶するだけが試験勉強ではなくて、このように、何をどの程度まで記憶する必要があるのか? 自分で分析し考えていくことも試験勉強なんです。
できるだけムダな努力を減らして、「ラクして受かる」のが私の記憶術であり、勉強法です。「ゲーム攻略」だと考えればわかりやすいと思います。

--「ゲーム攻略」ですか?

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