持っている検定・資格は300以上
300以上の検定・資格を持ち、オールアバウト「資格」ガイドも務める鈴木秀明さん
鈴木:最初は大学2年生のときです。所属していた団体の機関誌に資格関係のコラムがあって、それを担当したのがきっかけです。
--それからずっと……ですか?
鈴木:そうです。単純にいろいろな分野の知識を学ぶのが面白いですし、いろいろなコレクターさんがおられますが、それと同じです。
もう、ここまできたらライフワークだと思って取り組んでいます。
--毎週のように試験勉強するのって大変じゃないですか?
鈴木:今では週末に試験を受けないと逆に気持ち悪いぐらいです。あと、これだけ受けると、否が応でもいかに時間をかけないで勉強するか、「ラクして受かるか」を考えていますから。まじめに勉強している人は気を悪くされるかもしれませんが、ゲーム感覚ですね。
まずは記憶することを減らす
--とはいっても、ある程度記憶しないと受かりませんよね。鈴木さんの記憶術といったものはありますか?鈴木:記憶術といったテクニックではないかもしれませんが、大事にしていることはあります。
--それは何ですか?
鈴木:それは「記憶することを減らす」ことです。
記憶しようとする前に、「そもそも記憶する必要はあるのか?」を問いかけて、本当に記憶する必要があるものに絞り込むことが大事です。
--確かにそれは本質的ですね。ムダなことをいかに効率的にやってもしかたないですし、もっとも大事なものはムダことをやらないことですからね。
鈴木:記憶する必要があるといっても、どこまで正確に記憶する必要があるのかもチェックする必要があります。うろ覚えでも答えられる試験はありますから。
--書かれた知識の正しい・間違っているを判断する択一式の試験と、「○○について述べよ」なんていう記述式・論述式の試験では、求められる記憶レベルは全く違いますからね。(参考記事:受験生必見! 試験に応じた2つの記憶レベルと勉強法)
鈴木:がんばって記憶するだけが試験勉強ではなくて、このように、何をどの程度まで記憶する必要があるのか? 自分で分析し考えていくことも試験勉強なんです。
できるだけムダな努力を減らして、「ラクして受かる」のが私の記憶術であり、勉強法です。「ゲーム攻略」だと考えればわかりやすいと思います。
--「ゲーム攻略」ですか?
試験勉強を「ゲーム攻略」と考えると……次ページへ