介護支援専門員(ケアマネジャー)/ケアマネージャーの独立について

ケアマネージャーの独立 必要な什器備品(2ページ目)

法人を設立するにあたり、什器備品も揃えなければなりません。文具や事務用品だけではなく、オフィス家具なども必要になるため、選定作業だけでも相当な労力になります。購入時のポイントを紹介しますので、参考にしてください。

執筆者:鈴木 康修


車の購入

車については運転者の技術や地域性がありますので一概にはいえませんが、できるだけ小型のものが適していると思います。ケアマネージャー業務として、毎月、利用者宅への訪問が義務付けられていますが、必ずしも利用者宅に駐車スペースがあるわけではありません。警察署から駐車禁止除外指定車や駐車許可証を発行してもらっている場合は別ですが、訪問の度に駐車違反を気にするのはよくありません。小型車、特に軽自動車であれば、3.5メートル程度の細い路地であっても車の通行を妨げませんし、ちょっとした空きスペースに駐車できる可能性もあります。また、多くのケアマネージャーは事務所から近くの利用者との契約をしていますので、業務で長距離を走行することは珍しく、小回りの利く小型車はうってつけと言えます。

電話の転送設定、書庫も準備したいところ

単独型、独立型である居宅介護支援事業者の多くが、ケアマネージャー1人、2人体制だと思われるので、ビジネスフォンの様な据え置き型の多機能電話は必要ないと思います。しかし、少人数であるがゆえに、訪問時は事務所が不在になりますので、転送機能の設定はしておきましょう。これは、電話会社との契約により、事務所に不在の時は携帯電話など設定しておいた番号に転送する機能です。月額500円程度で利用できますので、費用対効果は高いといえます。

意外と重宝するのが鍵付きの書庫です。ケース記録など個人情報は書庫に施錠して管理するのが無難です。何年か業務を続けていると、書類の山になることは必至ですし、書類の法定保存期間(利用契約終了後2年間)を考えると、大きめの書庫を購入しておいた方が良いでしょう。このように事業開始時は何かと出費が多いものですが、流用できるものは活用し、在庫処分品なども探せば費用を抑えることもできます。

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