建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

内と外に流れる2つの時間[時の流れる家](2ページ目)

都市住宅の「狭小敷地」「多様な住まい方」「更新する街並」「人工的な温熱環境」という4つの特徴への応えとして設計された建築家の自邸です。この住宅には、気象条件により外観の表情が変化し、内部の住人の居場所が住まい手の構成により変わるという、2つの時間が流れています。

執筆者:川畑 博哉

正面と奥の庭を繋ぐ土間


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土間
1. 正面の庭から斜めに奥の庭を見通す。
土間
2. 奥の庭から正面を見通す。
浴室
3. トイレと洗面とバスタブが一室に集約されたバスルーム。使用時にはカーテンで仕切る。
4. スチール製の階段は極力軽く透けて見えるようにデザインされた。右には個室の入口が見える。


道路に面した庭は3坪ほどで、車1台が停まれるくらいの広さがあります。正面のガラス戸から入ると、ここにも砕石が敷かれた11帖ほどの空間になっていて、さらにその先は、エキスパンドメタルで囲われたもうひとつの庭に通じています。この土間は「ヌケニワ」と名付けられ、外とも内ともいえる中間領域になっています。
部屋の南側にはガラスで囲われたバスルーム、北側には軽やかなスチール製の階段が2階へと伸びています。バスルームには洗面とトイレがあり、将来ここには、間仕切りの代わりとして黒いカーテンを取付けるそうです。
◆建築データと建築家プロフィール


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