日本の演劇史上最も上演回数が多い戯曲 『楽屋』稽古場リポート!
吉原光夫さんのインタビューに続いては響人・稽古場リポートです! 劇作家・清水邦夫氏が1977年に発表した『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』は小さな楽屋で繰り広げられる4人の女優の物語。出演者が女性4人だけという事、上演時間が1時間15分程度である事、そして何より”女優”という普遍的な存在を描いた傑作という事で、日本の演劇史上最も上演回数が多い作品としても知られています。(撮影: 演劇ガイド・上村由紀子)
(撮影: 演劇ガイド・上村由紀子)
プレーヤーが演出に関わると、何か引っかかった時に自分がその場面を演じて見せる方向に走ってしまう事も多いのですが、丁寧に時間をかけ、俳優自身の中から問題解決の答えを見つけ出そうとする吉原さんの姿がとても印象的でした。「分からないことに傷つかなくていい。テンパらなくていい。考え過ぎない。」そんな言葉が優しく、深く稽古場に響きます。
(撮影: 演劇ガイド・上村由紀子)
(撮影: 演劇ガイド・上村由紀子)
吉原さんの口から何度も出る「常に相手の為に」という言葉。それを体現するエクササイズと全員の信頼関係……それらが全て観客の前でオープンになる4月1日の初日まであと少し。響人のお稽古場は益々熱くなっています!
『楽屋・署名人』
『楽屋・署名人』 作:清水邦夫 演出:吉原光夫
2014年4月1日(火)~6日(日)
音楽:nanoline feat. 里アンナ&西川大貴
APOCシアター(東京都世田谷区桜丘5-47-4 小田急線「千歳船橋駅」下車)
※『楽屋』と『署名人』は交互上演 → 公式HP
帝国劇場 『シスター・アクト』(写真提供:東宝演劇部)
2014年06/01(日) ~07/08(火) 帝国劇場(東京・日比谷)
音楽:アラン・メンケン 演出:山田和也
※吉原光夫さんは大澄賢也さんとWキャストでの出演 → 公式HP