不動産売買の法律・制度/不動産売買ワンポイントアドバイス

オープンルームとオープンハウス

オープンルームとオープンハウスは中古住宅を売り出すときの手法の一つです。購入希望者は気軽に見学することができ、これが成約に結びつくことも多いのですが、居住しながらオープンルームなどを開催するときには一定の注意も必要です。この販売方法にどのような特徴があるのか知っておきましょう。

執筆者:平野 雅之

【不動産売買ワンポイントアドバイス No.034】

売り出し

オープンルームは中古住宅の売り出し手法の一つ


中古住宅を販売するときの手法として、オープンルームまたはオープンハウスというやり方があります。明確な定義があるわけではありませんが、一般的に「オープンルーム」は主に中古マンションのときに使われ、「オープンハウス」は中古一戸建て住宅の場合が多いでしょう。

ただし、これを社名にした不動産会社(織○裕二さんが出演するTVCMの会社……首都圏ローカル?)も存在するため、最近は中古一戸建て住宅でも「オープンルーム」と表記する仲介業者が増えているように感じられます。

それはともかくとして、オープンルームやオープンハウスではあらかじめ告知した日の一定の時間帯に売り出し住戸を開放し、誰でも自由に見学できるようにすることが大きな特徴です。その際に記名やアンケートを求められるかどうかは、実施する仲介業者によって異なります。

住宅の購入を検討している人にとって気軽に見ることができるメリットの裏返しとして、仲介業者にとっては見込み客を集めやすいというメリットがあるでしょう。対象住戸を売ることより、集客に主眼が置かれるケースもあるようです。

もちろん、オープンルームやオープンハウスがそのまま成約に結びつくことも多いため、これまで通常の広告などによる売り出しで買主が見つからなかった売主は、仲介業者と相談のうえでその開催を積極的に考えてみると良いでしょう。

オープンルームなどは、売主が転居して空き家になってから行なうことが多いものの、売主が住んでいる状態のままで実施することもあります。その場合、売主家族には開催時間中に外出してもらい、営業担当者だけが待機することも少なくありません。

しかし、近所の奥様たちが何人も連れだって、興味本位で見に来ることもあるので注意が必要です。営業担当者にとっては近隣の情報を得られるチャンスですが、関係のない人にあまり見られたくないというのであれば、居住中のオープンルームなどを避けるか、あらかじめ対処法を打ち合わせておくようにしましょう。


関連記事

不動産売買お役立ち記事 INDEX

家の売却~購入希望者が見に来たときの対応
家の売却~少しでも有利に売る方法 その1
家の売却~少しでも有利に売る方法 その2


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます