中古住宅を販売するときの手法として、オープンルームまたはオープンハウスというやり方があります。明確な定義があるわけではありませんが、一般的に「オープンルーム」は主に中古マンションのときに使われ、「オープンハウス」は中古一戸建て住宅の場合が多いでしょう。
ただし、これを社名にした不動産会社(織○裕二さんが出演するTVCMの会社……首都圏ローカル?)も存在するため、最近は中古一戸建て住宅でも「オープンルーム」と表記する仲介業者が増えているように感じられます。
それはともかくとして、オープンルームやオープンハウスではあらかじめ告知した日の一定の時間帯に売り出し住戸を開放し、誰でも自由に見学できるようにすることが大きな特徴です。その際に記名やアンケートを求められるかどうかは、実施する仲介業者によって異なります。
住宅の購入を検討している人にとって気軽に見ることができるメリットの裏返しとして、仲介業者にとっては見込み客を集めやすいというメリットがあるでしょう。対象住戸を売ることより、集客に主眼が置かれるケースもあるようです。
もちろん、オープンルームやオープンハウスがそのまま成約に結びつくことも多いため、これまで通常の広告などによる売り出しで買主が見つからなかった売主は、仲介業者と相談のうえでその開催を積極的に考えてみると良いでしょう。
オープンルームなどは、売主が転居して空き家になってから行なうことが多いものの、売主が住んでいる状態のままで実施することもあります。その場合、売主家族には開催時間中に外出してもらい、営業担当者だけが待機することも少なくありません。
しかし、近所の奥様たちが何人も連れだって、興味本位で見に来ることもあるので注意が必要です。営業担当者にとっては近隣の情報を得られるチャンスですが、関係のない人にあまり見られたくないというのであれば、居住中のオープンルームなどを避けるか、あらかじめ対処法を打ち合わせておくようにしましょう。
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