20代の仕事の悩みは「給与」と「上司との人間関係」が多い
2014年2月に生活トレンド研究所が「お酒と世代間コミュニケーションギャップ」に関する調査を実施した。この調査は近年「若者のお酒離れ」が進んでいると言われている中で、若者のお酒との付き合い方やその実態を調査し、各世代における“お酒”の嗜好傾向や、双方のコミュニケーションにギャップがあるかどうかを探ったものだ。私はその調査結果を見て、「新入社員が入社した会社で楽しく働くヒント」をいくつか見つけることが出来ると感じた。
まず最初に、「新入社員を含めた20代の若手社会人は、職場でどんな悩みを持っているのか?」という点だ。
調査結果を見ると、「給与面」、「上司との人間関係」、「自分自身の能力」が上位を占めている。「給与面」はもしかするとどの世代も共通した悩みなのかもしれないが、「自分自身の能力」は20代の若手社員ならではの項目なのかもしれない。案の定、30代になると「自分自身の能力」は上位から消えている。しかし「上司との人間関係」に関しては、30代でも25%と以前高い割合を示している。
やはり若手社会人にとっては「上司との人間関係」は職場の大きな悩みの種の1つなのだ。私も毎年、若手社会人からの悩み相談を受けるが、そのほとんどが先輩と上司との人間関係に関することだ。そういう意味ではこの結果には非常に納得感があった。
しかし残念ながら、自分が一緒に働く上司を選ぶことは出来ない。配属や転勤なども当然あるので、その度に上司は変わる。その点を考えると、「自分で自分に合う上司を選ぶ」ということを考えるよりも「いかにして目の前の上司と良い関係を築いていくか」という意識を持つことが重要だろう。
では、「上司と良い関係を築く」ためにはどうしたら良いのだろうか?