飛び出さないのに面白い?! 『ワドル!! よちよちあるき』
しかけ絵本といえば、ポップアップのしかけを駆使した飛び出す絵本がまず思い浮かびます。でも、しかけ絵本はそれだけではありません。『ワドル!! よちよちあるき』は、ページを開けば、そのスピードに合わせて絵が動く、とても不思議な作品です。可愛らしい動物たちが、よちよち歩いたり、走ったり、跳んだりする姿は、何回見ても楽しくて、見飽きるということがありません。これは驚き!いきいきと動くスキャニメーションのしかけ絵本
動物が歩く! 走る! 跳ぶ! 摩訶不思議なしかけ絵本
でも、ページを開いたり閉じたりするたびに、カラーの動物たちがページをめくるスピードに合わせて動く姿は、たとえ動いて見える仕組みがわかったとしても、やはりとても不思議で、小さな子どもたちにとっては、魔法を見ているように思うかもしれません。
本文には、動物たちの動きに合わせたリズミカルなオノマトぺ(※)が添えられていますが、そのオノマトペに合わせて、ページをめくるスピードを変えれば、楽しさも倍増します。本の作りも丈夫で壊れにくい構造なので、小さなお子さんから、自分でページをめくって、しかけを楽しむことができる点も魅力です。
『ワドル!! よちよちあるき』は小さなお子さん向けの内容ですが、もっと大きなお子さんや、大人向きのスキャニメーションを楽しみたいという方には、同じ作者の次の3冊(『Star Wars』スターウォーズのみ洋書)もおすすめです。合わせてどうぞ。
【書籍DATA】
ルーファス・バトラー セダー:作 たにゆき:訳
価格:1995円
出版社:大日本絵画
推奨年齢:2歳くらいから
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※オノマトペとは、ワンワン・ドカーンなどのような音をあらわす擬声語とツンツン・ニヤニヤなどの本来音のないものを音で表現する擬態語の総称です。