授業料のトラブル

学校も塾も、トラブル無く子どもには通って欲しいもの。

学校も塾も、トラブル無く子どもには通って欲しいもの。

学習塾という性質上、契約期間も長く、また、月謝という形で前払いの形式をとっているところが多いことでしょう。また、学習塾の中には、授業料を全納(あるいは半納)すると割引してくれるところもあります。

そんなわけで、授業料の多くを前納することが多い中、途中退塾や受けていない授業の「授業料の返還」問題は、よくあるトラブルの一つです。

実は学習塾は、特定商取引法によって、外国語会話教室やパソコン教室、結婚相手紹介サービスなどと同様、途中解約する場合は、サービスを受けていない分の金額を返還してもらえる「指定6業種」に指定されています。

ですから、授業料を前納や全納している場合でも、受けていない分の授業料は返ってくるのでご安心を。

とはいえ辞めるにしても、入塾時に「退塾を希望する場合は、毎月○日までにその旨を申し出て下さい。期日を越えますと、翌月の授業料の支払い義務が発生します」といった、退塾に関する決まりごとに同意しているはずです。こうした決まりごとは、しっかりと守りましょう。

思ったほど成績が上がらない

次によくあるトラブルが、「成績が上がらない」という問題です。そもそも、子どもの成績を上げるために塾に通わせているのですから、程度の差こそあれ、成果(結果)が出ていないのはいかがなものか、と思うも無理もない話です。

しかし、ちょっと待って下さい。子どもの成績が上がらないのは、本当に塾側の問題だけでしょうか。

ガイドが20年近く指導してきて気づいたことは、成績が上がらない子には、ある共通した特徴があるということです。

まず、遅刻や忘れ物が多い子。例え1分でも授業に遅れると、講師の先生が困りますし、他の塾生にも迷惑がかかります。大事な連絡事項を聞きそびれるかも知れませんし、時間ぎりぎりという心理的なゆとりのなさも問題です。また、筆記用具や問題集、プリントなどの忘れ物があると、授業に支障が出てしまいます。

特に、忘れ物が多い子は、「~を忘れずに持っていこう」「忘れ物をしないように気を付けよう」という動機付けが低いことや、プリント類をしっかりと整理整頓してしまっていないことが原因であることが多いようです。いずれも、勉強に関わる動機付けや習慣と関わりが深く、忘れ物が多いことで成績が振るわないというケースは決して珍しくありません。

「明日は授業で○○を使うので忘れないように持っていく」と意識付けをしたり、家を出る前にすべての持ち物があるかを確認したりする習慣をつけましょう。また、持ち物チェックリストを作ったり、教科ごとに問題集とノートをまとめ、プリント類も教科ごとにクリアーファイルに入れたりするなど、忘れ物をしないような工夫をすることを大切ですね。

次に、成績が上がらない子の特徴としてあげられるのは、「ネガティブ語(=否定的な発言)」の多い子です。「できない」「面倒くさい」「つまらない」など、ネガティブな発言が多い子は、実はそれが口癖になるほど、ネガティブな言動が多いと考えられます。人は、ネガティブな言動が多いと次第にそのように自己暗示をかけてしまい、できることも本当にできなくなったり、面白いことも本当に面白くなくなったりします。

対策としては、例えば「全然できなかった」「疲れた」とネガティブ語を使う代わりに、「この問題はできた」「今日はよくがんばった」などとポジティブ語(=前向きな発言)に言い換えるよう働きかけることです。

塾側の問題の場合

成績が上がらない場合は、考えられる原因は2つあります。1つ目は、まだ成果が出るには早すぎるということ。どんな塾でも、3か月から半年は通ってみないと真価はわからないもの。また、1回や2回のテストでだけでは、成果が出ないのもよくあること。できれば1年間じっくり通ってみて、それでも成果が出ない場合は退塾や転塾も検討してみましょう。

2つ目の原因は、塾側の指導法や方針に問題がある場合です。子どもの問題集やプリントを見てみましょう。間違い直しをした気配がなかったり、解いてある問題より解いてない問題の方が多かったり、明らかに問題演習が少ないケースは要注意。そういう場合、子どもに塾の様子をたずねても「楽しい」と答えるだけかも知れません。理由は、子どもが嫌がる問題演習を塾側が極力避けているからです。いわば、子どもに迎合している塾です。

成果を上げるためには、どうしても問題演習というトレーニングは避けては通れないもの。そんな場合は、まずは塾側に「もっと問題を解かせてあげたいのですが」とやんわりと要望を伝えてみましょう。それでも何の変化もない場合は、子どもの塾に合わないと判断して、その時、退塾や転塾を考えてみるのがよいでしょう。
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