大阪グルメ/大阪のフレンチ

サクラ (ホテルニューオータニ大阪)(2ページ目)

昨年8月に7代目料理長が就任した新生「サクラ」(ホテルニューオータニ大阪)。新たに料理長に就任された永井シェフの正統フランス料理は、古典に基づいた正統なベクトルとエレガンスが両立したオートキュイジーヌ。フランス料理らしい美味しさに満ち溢れた料理を御紹介していきます。

執筆者:麻生 玲央

ランチコースより御紹介

ワイン

美味料理はワインとともに楽しみたいものです

今回御紹介するのはプリフィクスAの前菜+スープ+メインディッシュ+デザートという5,000円(税込サ別)コース。


・前菜
鴨腿肉のコンフィundefinedサラダと共に

鴨腿肉のコンフィ サラダと共に

サクラと言えば、やはり「鴨肉」! しかもコンフィで仕上げられた鴨料理を前菜で選べるのは嬉しいですね。

鴨腿肉は皮目はカリッと、中はしっとり柔らかジューシーに仕上げられており、この食感のコントラストがコンフィの魅力。塩もしっかり効いていてワインもすすみます。

また、添えられた多彩な野菜も品質と新鮮さが抜群ですし、野菜本来の味が濃いのが印象的。鴨肉好きな人、野菜好きな人、そのどちらにもオススメしたい逸品ですね。


・スープ
シナモン香るサツマイモのポタージュ

シナモン香るサツマイモのポタージュ

スープ料理はサツマイモを使った一品。皿の上で表現された鮮やかな色合いが実に美しく、その味も見た目の美しさを裏切ることのない優しくエレガントなテイスト。一度焼き芋にしてから裏ごししたサツマイモの甘味と香ばしいほのかな香り、そしてハシバミオイルとシナモンの軽やかなアクセント。これぞオートキュイジーヌならではの(ガストロノミーの)スープ料理と言えるでしょう。


・メインディッシュ
Homard Bleu

Homard Bleu(+1500円追加)

そしてメイン料理は「活オマールブルー本日の調理法にて」。

1500円の追加料金でブルターニュ産のオマールブルーがいただけることも驚きですが、その日によって調理法を変えられるシェフとチームサクラの臨機応変な対応力もスゴイと思います。

この日はオマールブルーを2種類の調理法で仕立てられていて、まず右側は殻が外れる程度にボイルしたものをポワレしたもの。

ソースはビスクのソースとヴァンブランソースの2種類が添えられており、コクはありながらも重くなく、しても上品なテイストです。

オマールブルーの下に敷かれたサフランライスの彩りと味の調和もお見事! ベテランシェフならではの、これぞ正統フランス料理とも言うべき卓越した美味しさです。

ロティ

こちらはロティで

そして左側は、精密な火入れのロティ。外部分はシットリと優しく火が入っており、中はレアという絶妙な仕上がりは、甲殻類の最適な火入れ加減を知り尽くしたシェフならでは。

また、添えられた今の時期ならではのビーンリーフ(沖縄産大豆の新芽)とホワイトアスパラガス(ロワール産)が春の季節感を漂わせて、サクラらしい春満開の一皿に。ブラーヴォ!


次ページでは、デザートを御紹介します。

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