ニュージーランド/クライストチャーチ

地震から5年、クライストチャーチの復興状況(2ページ目)

この記事では、2016年2月現在のクライストチャーチの現状と観光への影響を、日本からの旅行者の視点から紹介します。

晝間 尚子

執筆者:晝間 尚子

ニュージーランドガイド

クライストチャーチ中心部の観光

クライストチャーチの新名所、紙で作られた仮設大聖堂

クライストチャーチの新名所、特殊な紙で作られた仮設大聖堂

クライストチャーチ中心部の観光は以前と比べると限られてしまうものの、カンタベリー博物館、植物園、クライストチャーチカジノなど、地震前と変わらず観光できる場所もあります。また市内で開催されているマーケットに行ってみるのも楽しいですよ。

ゴンドラで丘に上り、クライストチャーチを一望したり、エイボン川を小舟で進むパンティング、レトロな路面電車なども人気を集めています。

■紙で出来た大聖堂、Christchurch Transitional Cathedral
日中は中にも入ることが出来る

日中は中にも入ることが出来る

クライストチャーチのシンボルだった大聖堂を再建するまでには長い時間がかかるので、その間に使うため建てられたのが仮設大聖堂。2013年8月に完成して以来、クライストチャーチの新名所として親しまれています。日本人建築家の坂茂氏の設計で、防水加工された特殊な紙で作られています。

大聖堂広場から行く場合、Worcester Stをボタニックガーデンやカンタベリー博物館とは反対方向に歩いて行くと、ラティマースクエアという広場があり、この広場に面した場所にあります。

午前9時から17時までは一般人にも無料開放されており、中を見学することもできます。(イベントが開催されている時には入れないこともあります)夜にはライトアップされてキレイですよ。

 

■クライストチャーチトラム

クライストチャーチ中心地を走る路面電車トラムは町のシンボル的存在。昔は市民の足として使われていたトラムですが、現在は主に観光用として使われています。

料金は、大人は20ニュージーランドドル、5歳~15歳は無料(大人一人に対して子供3人まで)、5歳以下も無料です。チケットを一度買えば、1日中乗り降り自由、15~20分間隔で運行しています。

■クライストチャーチゴンドラ
クライストチャーチをぐるっと見渡せるゴンドラ

クライストチャーチをぐるっと見渡せるゴンドラ

クライストチャーチ中心地から車で約20分の場所にあるクライストチャーチゴンドラ。市内を一望できるだけでなく、向こうには壮大なサザンアルプス、反対側にはバンクス半島に囲まれた美しい湾を見渡すことができます。

頂上駅の周りには、ウォーキングコースもあり、散歩するのもとても気持ちいですよ。カフェも併設されており、キレイな景色を眺めながらゆっくりするのもいいですね。

クライストチャーチ中心部の観光案内所前からゴンドラへのシャトルバスも出ています。オープン時間は朝10時から午後5時まで。料金は大人が28ニュージーランドドル、子供は12ニュージーランドドルです。

■ニューリージェントストリート New Regent Street
地震の後、建物が取り壊されてクライストチャーチ中心部はだいぶ街並みが変わってしまいましたが、以前の姿そのままに修復されて復活したのがニューリージェントストリート。

中心地で地震前の雰囲気をそのまま残す、数少ないストリートの一つで、お洒落なカフェやレストラン、お土産屋さんなどが並びます。

大聖堂広場からなら、コロンボストリートを丘と反対側へ歩き、Gloucester Streetを右に曲がって、少し行くと左手にあります。

■子供の遊び場 Margaret Mahy Family Playground
最新の遊具が入った遊び場

最新の遊具が入った遊び場

クライストチャーチ中心部に出来た南半球で最大級の遊び場。6000人以上の子供たちが「世界一の遊び場」アイデアを出して、それらを参考にデザインされた家族で楽しめる公園です。年齢別のアクティビティーゾーンに分かれており、 最新の遊具が揃います。ニューリージェントストリートの近くにあるので、一緒に散策するといいですね。芝生でピクニックも楽しめます。入場無料で、毎日オープン。

■コンテナショッピングモールRe:Start

コンテナで出来たショッピングモールRe:START

コンテナで出来たショッピングモールRe:START

2011年にオープンした、コンテナで出来たカラフルでユニークなショッピングモールのRe:Start。徐々にアップグレードされており、週末になるとミュージシャンの生演奏や大道芸人の芸が見れたりと、来るだけでも楽しめます。

屋台やカフェ、お土産屋さんもあり、中心地の新たな名所として、地元の人や観光客で賑わっています。このショッピングモールに面したオックスフォードテラスでは、マーケットも開催されていますよ。

 

■カンタベリー博物館
クライストチャーチ植物園の隣にあるカンタベリー博物館

クライストチャーチ植物園の隣にあるカンタベリー博物館

クライストチャーチの歴史を伝えるカンタベリー博物館は健在!博物館を楽しんだ後は、すぐ隣にあるクライストチャーチ植物園を散策するのもいいですね。夏場は9時から17時半まで、冬は9時から5時まで開いています。

■パンティング
市内中心部を流れるエイボン川では、イギリス風の舟遊び「パンティング」が体験できます。制服を着た青年が長い棒で漕いでくれる小舟に乗って、優雅にポプラ並木や季節の花々を眺めてみませんか? チケットは観光案内所で。

■クライストチャーチカジノ
クライストチャーチの夜の見どころとして人気なのが、24時間営業のクライストチャーチカジノ! 豪華な内装のバーやレストラン、ビュッフェもあり、週末の夜には生演奏もあるので、ゲームをしなくても楽しめます。雰囲気を大事にしているカジノでは軽装 (サンダルや短パンなど)だと入場を止められる可能性があるので、服装にはご注意を。また、入場は20才以上に限られます。

 

■ウエストフィールド・リカトン
南島最大級の屋内ショッピングセンター。中には服屋さんや雑貨屋さん、映画館、カフェ、フードコート、スーパーマーケットなどがラインナップ。ショップを 見てまわるのも楽しいですし、ニュージーランドらしい掘り出し物のお土産が見つかるかもしれませんよ。周辺にはレストランやバー、お土産屋さんも立ち並び、徒歩圏内にホテルやモーテルなどの宿泊施設も充実。いまクライストチャーチで最もホットなエリアの一つです。

■クライストチャーチ国際空港周辺
クライストチャーチ国際空港から徒歩5分の場所には南極探検を体感したりペンギンを間近に見られる国際南極センターや、周辺にはニュージーランドの国鳥キーウィも見られるウイローバンク動物公園もオープンしています。

クライストチャーチ近郊の観光

ドルフィンウォッチングのできる港町アカロア、ホエールウォッチングやクレイフィッシュ(ニュージーランド産イセエビ)の名産地カイコウラ、ミルキーブルー色の美しいテカポ湖、ニュージーランド最高峰クック山などへのオプショナルツアーはどれも通常通り営業しています。

<参考>
観光情報 ニュージーランド政府観光局
ガイドのブログ、地震関連情報 2月22日地震のまとめ
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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