変貌を実感「大崎~五反田再開発地域」
山手線の車窓から眺める都心の風景は、ここ数年で随分と様変わりした。「東京駅」然り、「渋谷駅」然り。日々実感することは少ないかもしれないが、少し時間軸を長めにとれば東京の街はまるで生き物のごとく発展していることに気付かされるだろう。なかでも人の流れそのものを変えた代表例は、「品川駅」と「大崎駅」である。東海道新幹線が停車するようになってからというもの「品川駅」の利便性は格段と上がった。今後、「田町駅」間に新駅が設けられ、さらにはリニア新幹線の発着点(予定)になり、集中度はますます高まると考えられる。
山手線内回り、「渋谷」方面から「東京」方面へ通勤している方ならば、近年の「大崎駅」における乗降客数の急増を目の当たりにしているだろう。「りんかい線」への接続などが要因だが、湾岸地域がさらなる活性を遂げれば、「大崎」はターミナル駅同等の存在感にまで高まることも十分予想できる。「大崎~五反田」間や「大崎」駅周辺の再開発も着々と進み、いまではかつての工場街のイメージは皆無といえよう。
「北品川五丁目第1地区」始動
大崎~五反田エリアでは、再開発事業に合わせて大型のタワーマンションが次々と立ち上がった。先陣を切ったのは「ザ・パークタワー東京サウス」(三井不動産)である。その素晴らしい商品企画は「正統なるタワー、ザ・パークタワー東京サウス」をご参照いただきたい。「大崎駅」西口駅前の「大崎ウエストシティタワーズ」(住友不動産)も先進のセキュリティシステムとスタイリッシュな外観が印象的。数年前に完成したのは「グランスカイ」(三井不動産レジデンシャル・総戸数736戸)。屋上ジャグジーは例を見ない斬新なアイデアであった。隣接する親水公園では、休日にもなればたくさんの家族連れが集まってくる。再開発事業は、緑地を増やし、憩いの場を生む。一度でも訪れたことがある人なら実感したと思う。
そして、現在新たに工事中なのが「北品川五丁目第1地区」。敷地面積が約3.6haと、この界隈の中では最も大きな街区となる。大小計6棟、オフィス・商業・住居の混在した複合再開発だ。設計は日本設計。右のパースにある、右端の建物が分譲マンション「パークシティ大崎 ザ タワー」。地上40階建て、総戸数734戸。制振構造を採用した超高層マンションである。
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