小さくてもスタイリッシュ
ルノー・キャプチャーは上級仕様の「インテンス」が205/55R17タイヤ&アルミホイール、2トーンボディカラー、着せ替え可能なシート生地のジップシートクロスを標準装備。「ゼン」はワントーンカラーでタイヤサイズが205/60R16で、ジップシートクロスは用意されない
さらには、メルセデスのGLA、フォード・エコスポーツ、マツダCX-3などの登場も今年中にありそうで、エコスポーツはすでにフォード・ジャパンが今年後半の日本導入をアナウンスしている。
今回お届けするルノー・キャプチャーは、全長4125×全幅1780×全高1565mmで、ルノー・ルーテシアと同様に、1.2Lの直噴ターボエンジンにゲトラグ製のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)が組み合わされる。
エクステリアは、ルーテシアと同じようにセクシーさを感じさせる曲線と面で構成されており、フロントグリルはコンセプトカー「デジール」を彷彿とさせる存在感のあるデザインで、大型化されたルノーのエンブレムであるルノーダイヤモンドも目を引く。
何よりも上級仕様「インテンス」のツートンボディカラーが印象的で、明るい色合いを選べば華やかで、渋い色味でもほかとは違う上質さを味わえる。
着せ替え可能なシートカバー
インパネはルーテシアと同じデザインではなく、ダッシュボードのボリューム感と柔らかさを抱かせる。ややアップライトなシートポジションで、貝殻のような形状のシートはフィット感に優れ心地良い。短時間の試乗だったが、これなら長時間でも疲れないような気がする。ユニークなのが特許を取得済みという、ジッパーで脱着できるジップシートクロスで、上級仕様の「インテンス」に標準装備される。8種類のデザインバリエーションがあり、好みに応じて着せ替えが可能。洗濯機でも洗うことができるなど、衛生面のメリットもある。
リヤシートは、ホンダ・ヴェゼルほどのフットスペースやヘッドクリアランスの余裕は感じなかったが、身長171cmの筆者が前後に座っても十分な広さがあり、大人4人が快適に長距離移動できる空間を確保している。
また、前後ともにシート高が高く、身体を横に滑らせる感覚で乗り降りできるのはミニバンのよう。荷室は後席のスライド機構で調整できるほか、背もたれを倒せば拡大でき、こちらもキャンプや各種アクティビティの相棒として十分に活躍してくれそうだ。
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