ジェネリック品のイームズチェアが届いた
注文して、中1日で製品が届きました。箱には正々堂々と「イームズ・チェア」と書かれています。生産国は中国、シェルの素材は高密度ポリエチレン(HDPE)。リプロダクト品、ジェネリック品のイームズのシェルチェアは、ハーマンミラーの現行品で使用しているPP製もありますが、オリジナルに近い(?)FRP製、そのほかにABS樹脂製なども多いようです。このHDPE材は少しだけPPより比重が重いのでPPより、しなりが少なく、叩くと「カンカン」といった感じの音がします。PPは食品用のタッパーウェアなどに使われる材料なので、HDPE材より鈍い音で柔軟性が高い材料。今回のHDPE材は仕上げにはマット仕上げながら、エンボス感がないので「思ったより、質感がいいな」と思いました。脚の木材には北欧家具などで使われるブナ(ビーチ)材が使われています。
この商品はノックダウン方式(組み立て式)なので、自分で座と脚部を付属の六角レンチで取り付けます。作業は5分ほどでした。家具のノックダウン方式は、古くは曲げ木椅子で有名なトーネット社の椅子が、輸出用に費用を下げるために1800年代後半に考案した合理的な方法なので、こうしたコストダウンの方法には好感をもちました。
組み上げて座ってみます。しなりすぎず、ちょうどいい感じ。シェルの重量はFRP製の約半分なので軽くチープ感がありますが、この椅子は送料込みで「正規品」の約1/10の5千円以下です。それで、この質ならば満足度は高い!! ネットオークションでは千円以下のものも出回っています。品質はナゾですが……。
裏を見ると、接合金物に黒いキャップがかぶせてありました。黒いスチールのロッドに合わせるためだと思われますが、すぐに取り外しました。どうも、デザイン的に、こだわる部分がズレている気がします。でも、その努力は、ほほえましくもあります。