オーストラリア/タスマニア・南オーストラリア

タスマニア州

オーストラリアで唯一、島になっているタスマニア州。北海道とほぼ同じ緯度に位置していますが気候は温暖と過ごしやすく、手つかずの大自然がそのまま残っているのが魅力。世界で一番空気と水がきれいと言われ、世界で唯一雨水をミネラルウォーターとして販売しているほどその水がピュア。州都ホバートやロンセントンの街、世界最大のラベンダー畑にワイナリー、世界遺産と見どころ満載のタスマニアをご紹介します。

松久保 朱美

執筆者:松久保 朱美

オーストラリアガイド

タスマニア州のエリアガイド

マリア島

タスマニアの自然を満喫できるマリア島を周る4日間のトレッキング、マリア島ウォークはワラビーやカンガルー、ウォンバットなど様々な生態が観察できる (c)Maria Island Walk

タスマニアはオーストラリア本土の東南に位置し、唯一、島になっている州です。州都は州の南部のホバート。人口は50万人程度と日本で一番人口の少ない鳥取県よりも少ないくらい。にもかかわらず島の面積は北海道の約80%と少し小さい程度というから、その広大さが伺えます。時差はシドニーやメルボルンなど東部標準時と同様、日本時間にプラス1時間(サマータイム時はプラス2時間)なので旅行の際にも時差ボケなく、行動できます。

1800年初期はシドニーから南東部のポートアーサーに流刑囚が送られ、ニューサウスウェールズの流刑植民地でしたが、1900年初期のオーストラリア連邦成立と同時に正式な州となりました。島全体はハート型で、世界遺産に登録されたタスマニア原生地域が島の20%を占め、山岳地帯の地形を生かした自然のままの姿を多く残す緑豊かで静かな街並みが魅力。

タスマニアサーモンで有名なように、タスマニアはフード&ワインも充実しています。州内にはワイナリーも点在し、ワイナリーツアーでワインと食事を楽しんだり、北部にある世界最大のラベンダー農園訪問など、楽しめるポイントがたくさんあります。

今回はタスマニアへのアクセスの方法や気候、州都ホバートの他、第2の都市ロンセストン、タスマニアで登録される世界遺産など、タスマニアの見どころをご紹介します。

タスマニアの気候

タスマニアは赤道をはさんでちょうど北海道とほぼ同じ緯度に位置します。と言うと、とっても寒いようなイメージですが、海洋性の温帯に属するため、夏は温暖で最高気温は21~23℃、最低気温は10~11℃。冬の最高気温は10~12℃、最低気温は3~4℃。春や秋の最高気温は15~20℃、最低気温は6~10℃と季節がはっきりとしているため、四季折々の楽しみがあります。冬は雨風が多くなるので、やはりタスマニアへの旅行は夏場がベストです。

タスマニアへのアクセス

スピリット・オブ・タスマニア

メルボルンとタスマニアのデボンポートを結ぶフェリー、スピリット・オブ・タスマニア、時間に余裕があればメルボルンから船旅でタスマニアを訪れてみては (c) Tourism Australia

タスマニアの空の玄関ホバートへは日本からの直行便はなく、成田空港からはカンタス航空か日本航空の直行便を利用し、シドニー経由でホバートへ入るのが一番便利。成田からシドニーまでは9時間半、シドニーからホバートへは2時間のフライトです。2014年4月末にはジェットスター航空が成田、メルボルン直行便を運航する予定になっているので、この路線が運行するようになれば、メルボルン経由でホバートへ入るルートも便利になりそうです。メルボルンからホバートへは1時間15分のフライトです。
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