みんなで作る春の味のおなべ 『おなべ おなべ にえたかな?』

一面、緑とたんぽぽの花に囲まれ、春のにおいに包まれた穏やかな日。きつねの「きっこ」は、いたちの子どもたちとともに、おみやげのたんぽぽをたくさんつんで山の向こうのおおおばあちゃんのところに遊びに行きました。温かな色合いのにんじんスープを作りながら待っていたおおばあちゃんは、実は「なんでもなおせる やまのおいしゃさん」。急な仕事が入り、スープの番を任された3匹。「おなべ おなべ にえたかな」と歌いながら見守ったおなべには、ハプニングを乗り越えて、おおばあちゃんの作っていたのとは全く異なるスープができあがります!

 

にえたかどうだか たべてみよ!

きっこたちと一緒におなべが煮えるのを待っていたおおばあちゃんに、かあさんからすから急患のしらせがもたらされます。こがらすののどに骨が刺さって取れないというのです。おおばあちゃんは、おたまをきっこに渡し、救急箱を片手にからすの巣へと走っていきます。

「おなべ おなべ にえたかな?」とみんながおなべに聞くと、おなべは、「コトコトコト にえたかどうだか たべてみよ」。3匹と穏やかな顔をしたおなべのリズミカルなかけ合いが繰り返されます。おなべに問いかけるたびに、3匹は味見を繰り返し、具の硬さをチェックしたり、味を調整したりして、美味しいスープができるはずだったのですが……。いかんせん、味見をしすぎたようです。3匹のほかにも集まってきた小さな動物や虫たちのおなかまで満たされたのはよかったのですが、その結果は!? 

心もおなかも2倍に膨れ上がる

おおばあちゃんが戻るまでに、もう1度鍋を仕込み直すことになったみんな。にんじんスープを味見しすぎてしまったメンバー総動員でおなべの指示通り作業をしていくと、にんじんスープとは全く違ったスープが完成しました。

味見をしすぎて減っていくスープの様子に、ドキドキ。おなべまで非常事態に陥ってしまう場面にドキドキ。おおばあちゃんが帰ってくるまでに再びスープが出来上がるのかとドキドキ。おいしいスープがちゃんと出来上がるのかとドキドキ。動物たちと一緒になって読み手も小さなドキドキを繰り返し味わいますが、おしまいには、スープの出来栄えも、急な患者さんだったこがらすの件もすべて解決し、ホッとさせてくれます。場面によって表情豊かに変わるおなべの表情も魅力的ですよ。

おなかも心も2倍に膨れ上がった動物たち。やっぱりおなべの楽しさは、みんなでの共同作業とみんなで囲む温かさ。春を待つ季節に、そして、春になってもまだまだ肌寒いような陽気の頃にも、おすすめしたい絵本です。
 



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