授業を受けるだけでは学力は上がらない
塾は使い方によって効果が何倍にもなるので、うまく利用して子供の成績アップにつなげましょう。
塾から帰ってきたら短い時間でもいいので、授業で習ったことを身についているかを確認させることをお勧めします。学んだことを忘れないうちに、テキストの問題を解くことを習慣にさせられるかが塾を生かすことができるかどうかの分かれ目です。授業の復習習慣が身につけば成績は確実に上がります。その日のうちにひとりで問題を解いたり、授業で講師が説明したように真似して自分でも説明してみる。そうすることで教わった内容が定着します。「わかる」が「できる」になるのです。
いくらがんばっても成績が上がるまでは3か月かかる
勉強は「忍耐の3か月」という期間が存在します。いくらがんばってもその努力が成績に表れるには3か月はかかるのです。出題範囲がかなり限られているようなテストであれば、数時間勉強すれば満点とることも可能です。ところが実力テストのような出題範囲が広いテストになると、学んだ内容がそのまま問題に出てくるというようなラッキーはほとんどありません。努力が点数に表れてくるのに最低3か月はかかります。よく見られるケースとしては、「勉強しても成績が上がらない」と思って、結果に表れてくる前に心が折れて挫折してしまうパターン。親は模試の成績などを見て子どもに「集中して勉強していなから成績が上がらないのでは?」と追及し、子どもはますますやる気を失ってしまうという悪循環。勉強してその努力が成績に表れるのには時間がかかるということを親子の共通認識として持っておくと、すぐには成績が上がらなくても落ち着いて勉強に専念できます。
塾は子どもが勉強を教えてもらうだけのところではない
塾は子どもが勉強を教えてもらうだけのところではありません。親が子どもの勉強のアドバイスを受けたり、苦手科目のフォローを依頼したり、受験プランの相談や学校情報を教えてもらったりする情報収集の場でもあります。塾の使い方がうまい親は、気になったことがあればすぐに相談できる関係を講師と築いています。宿題は100%やりきることができなくても大丈夫
塾から出される宿題は「完全にやりきらないといけないもの」と思いがちですが、じつはそうでもありません。がんばっても宿題をすべてやりきることができないことが続いたら、講師に相談しましょう。宿題の優先順位を教えてもらえるはずです。特に優先してやったほうがいい宿題はなんとか終わらせ、余力があれば残った宿題をやるというようにすることで、授業についていけなくなるということはなくなります。注意したいのが、講師に相談しないままに宿題を中途半端にしてしまうこと。そうなると指導が厳しい講師から出された宿題はやるものの、そうでない講師の宿題はまったく手をつけないままにしてしまうのが普通になってしまうということも。受験は全教科総合得点の勝負です。まんべんなく勉強するようにしたいものです。
欠席する場合は前もって埋め合わせの相談をする
授業を欠席した分の埋め合わせについて、個別指導の塾であれば融通はききますが、集団授業の塾ではなかなかそうもいきません。前もって授業を欠席することがわかっていれば、あらかじめ講師に欠席分の勉強をどうすればいいかを相談しましょう。授業はどこまで進む予定で、宿題はどんなことを予定しているのか。配付プリントはあるのかなどということを聞いておきましょう。体調不良などによる急な欠席でも、授業がない曜日や授業の前にフォローをしてくれる塾も多いです。ただ、こちらから相談をもちかけないとそのままになってしまうことも。欠席する場合はそのままにならないように講師に相談をすることで、何らかの対処をしてもらえることを知っておくといいでしょう。
さて、いかがでしたでしょうか。塾は使い方によって効果が何倍にもなります。うまく利用して子どもの成績アップにつなげてくださいね。