Stereo Total
松見:個人的にドイツ=フランスの混成男女デュオといえば1993年結成のStereo Total、メンバーは増減などありましたが、基本はFrançoise CactusとBrezel Göringの2人。 実は初めて洋楽で買ったCDが彼らの『Musique Automatique』でした。当時中学生で歌詞も何も分からずに聴いてたんですが、だいぶ後になって「Liebe Zu Dritt」の曲の内容を知っておったまげた思い出があります(笑)。
Liebe Zu Dritt (YouTube)
ガイド:
始めて買った洋楽CDが、Stereo Totalとは! 珍しすぎます(笑)。
フランス語なら「L'Amour à Trois」ですね。日本語なら…やめときます。
松見:
彼らのアルバムは結構集めているんですが、ドイツ語だけでなくフランス語や英語、さらには日本語(ものすごく片言)やトルコ語まで、同じ曲でも色んな言語のバージョンがあったりして非常に面白いです。 ちなみに『Musique Automatique』の国内盤には「鉄腕アトム」の日本語カヴァーが収録されていて、かなり秀逸…というか、爆笑必至の出来です。 ほかにもPizzicato Fiveの「モナムール東京」をカバーしています。
Tokyo Mon Amour (YouTube)
Musique Automatique (amazon.co.jp)
日本とドイツの合作で制作された映画『UNDERWATER LOVE-おんなの河童-』のサウンドトラックを手掛けたりと、日本との関わりも深いデュオです。
UNDERWATER LOVE-おんなの河童- Trailer (YouTube)
Underwater Love: A Pink Musical - Ost [Analog] (amazon.co.jp)
ガイド:
良い子のみなさんは大人になるまで見てはいけませんが、「UNDERWATER LOVE」最高です!
Stereo Totalは元々bungalow所属ですね。ドイツのDJ、Le Hammond Infernoが主宰する「Ata Tak meets 渋谷系」のようなレーベルですが、この脱力具合が素敵です。90年代末、H.C.F.D.M.(Happy Charm Foolish Dance Music)と呼ばれていましたが、命名者は小西康陽さんですから、「モナムール東京」のカヴァーも自然な流れ。
DKDENT
松見:デュッセルドルフより、StephanieとDirkによる2002年結成のシンセポップデュオDKDENT。バイオグラフィーではピチカート・ファイヴからの影響を示唆する文面も見られたり、YouTubeにビデオクリップが唯一存在する「Leçons Françaises」では何故かフランス語歌唱だったりと不思議なデュオですが、他の楽曲は割と正統派なエレクトロポップだったりします。
Leçons Françaises (YouTube)
368MB Grand Cru (amazon.co.jp)
ガイド:
この曲だけを聴くと、Stereo Totalにも通じるちょっとドイツのフランス風渋谷系って感じですね。
Act
ガイド:では、80年代エレクトロポップ男女ペアを一つ。英独ペアなので、純粋にドイツとは言えませんが、Claudia Brücken(ドイツ)とThomas Leer(イギリス)によるAct。元PropagandaのClaudiaには、以前「ZTTアーカイブス 復刻シリーズ」のリリースの際、インタヴュー出来たのですが、彼女曰く、「Propaganda解散のショックから自分を見つけ出すためのプロジェクト」だったと。
クラウディア・ブラッケン登場!!! (All Aboutテクノポップ)
Snobbery and Decay (YouTube)
Laughter, Tears & Rage (amazon.co.jp)
松見:
このインタヴュー、かなり貴重ですね!彼女は去年ソロ名義でカバーアルバムも出していましたね。Actは未チェックだったので、キャリアを遡って聴いてみようと思います。