浜松町の芝大門にある更科布屋は地下鉄大門駅から地上に上がって、増上寺寄りの大門通り沿いにある一軒の蕎麦屋である。創業寛政三年(1792)220年の歴史ある蕎麦屋で、銅子会の弟子達の集まりの木鉢会の加盟店である。初代は信州更級郡の布屋(反物商)の萬吉さんと言う方だったようだ。

「更科布屋」は、更科系列の名門である。江戸蕎麦は、大きく分けて「やぶ系」「更科系」「砂場系」の三つがある。更科布屋は、寛政3年創業ので、210年の長寿企業である。店主の金子社長は、蕎麦づくりが好きでたまらないという研究熱心な方で、その長年の研究成果が「そばづくし宴会コース」に集約されている。


クリームチーズをトッピングしたカナッペ

1

カナッペ

前菜はカナッペである。カナッペは、そばをクラッカーのように焼いて、その上にクリームチーズをトッピング。そばのカナッペは初めての経験である。


そば寿司

2

そば寿司

そば寿司は、そば稲荷とのり巻きのセットである。油揚げはそれほど濃くなくあっさりしていて食が進むヘルシーなものである。


そば雑炊

3

そば雑炊

そばの雑炊はそばの実の「粒食」を食べるものであるが海外では多く食べられているスタイルである。そば切りだけか蕎麦ではないと実感する美味しいそば雑炊である。


鴨焼き

4

鴨やき

鴨焼きは大きいが口当たりはソフトで柔らかく食べやすい。ネギとの相性も良く贅沢な一品である。


ざる蕎麦

6

ざるそば


ここのお店のお薦めは「更科そば」であるが、今回コースに登場したのは種子島の春蒔きそば「春のいぶき」を特別にご主人が用意してくれた。春蕎麦は学問上は夏蕎麦に分類されるもので3月下旬から4月に播種して初夏に収穫が出来る。温暖な地方で台風の影響も受ける前に収穫出来る利点がある。現在は大分でおおく栽培されているが今回は種子島産が用意された。見た目も少し青みがかかり、味は濃く良い香りのする蕎麦である。

羽田飛行場の玄関でもある為か外国人のお客が多く、メニューの最後には簡単ながら英文でメニュー記載されているのは立派である。又「ぬき」がメニューに載ってる(普通は、裏メニューみたいなものである)。老舗らしさを感じたお店である。

【お店情報】
店名:芝大門 更科布屋 本店
TEL:050-5869-4651 (予約専用番号)
住所:東京都港区芝大門1-15-8
営業時間 :11:00~21:00(土・日・祝は19:00まで)
席数:88席 (テーブル54席 座敷34席)
個室:有
貸切:可 (20人~50人可)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。