住宅ローンの借り換え・返済/住宅ローンの見直しポイントはこれだ!

住宅ローン、毎月の返済額コントロール術(3ページ目)

住宅購入して10年くらい経過してみると、子どもの教育費負担が思いのほか大きかったり、専業主婦にならざるを得ず、世帯収入が減ってしまったなど、想定外の事もあったりして、購入当初に考えたライフプランとおりには行かないもの。そんな時には、住宅ローンの毎月の返済額をコントロールすることで乗り切れないか、考えてみましょう。

中村 諭

執筆者:中村 諭

住宅ローンガイド

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相談例

(相談内容)
35歳の時に、60歳完済を目指して住宅金融公庫で25年のローンを組みました。返済開始からちょうど丸10年を迎えます。ローンの金利も上がりますし、子どもの教育費の負担が大きいので、下の子が大学を卒業するまでのこれからの7年間、住宅ローンの返済額を減らしたい。

(現在の住宅ローン内容)
  • ローン残高:1700万円
  • 残り期間:15年
  • 金利:3.50%
  • 毎月の返済額:12万1483円
  • 総返済予定額:2186万6940円
  • 15年後のローン残高:0円

(平成26年2月のフラット35の次の金利をもとに試算)
  • 融資期間20年以下の場合:1.53%
  • 融資期間21年以上の場合:1.79%

相談者がフラット35へ借り換える場合、次のような選択肢が考えられます。
  • 借入期間は延ばさない場合
  • 借入期間を5年延長する場合
  • 借入期間を10年延長する場合

(借入期間据え置きの場合)
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借り換え諸経費がかかるものの、金利が1.97%下げられた効果で、毎月の返済額は1万5727円の削減。総返済額でも283万953円の減額メリットがあります。

(借入期間を5年延長した場合)
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借り換え諸経費がかかるものの、借入期間5年の延長と金利が1.97%下げられた効果で、毎月の返済額は3万9216円の削減。総返済額でも212万2745円の減額メリットがあります。
ただし、60歳時点でローンが474万9058円残ります。

(借入期間を10年延長した場合)
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借り換え諸経費がかかるものの、借入期間10年の延長と金利が1.71%下げられた効果で、毎月の返済額は5万1154円の削減。総返済額でも76万7970円の減額メリットがあります。
ただし、60歳時点でローンが772万2188円残ります。

この度の相談者の場合、現在の金利が高いことから、金利削減と借入期間の延長の両方により、毎月の返済額を大きく減らす事が可能な事例となりました。

しかしながら、借入期間を10年延長すると、融資期間が21年以上となり、20年以下で借りる場合に比べ、金利が高い事と、15年後の60歳時残高が約772万円と多額となってしまう事から、良く考える必要があります。

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