40代の持ち家比率は、女性は27.6%、男性は22.9%
40代の2割強の方が、持ち家という結果となりました。とくに女性の持ち家比率が27.6%と高くなっているのは、なるほど、という結果です。30代との差も男性で約9%、女性で約19%と、女性で大きくなっています。(下図)持ち家比率が伸びるのは、30代からです。調査結果からも、20代は社員寮や借上社宅に住んでいる人の割合が高く、30代になるとこの割合が減り、男性ではそのまま持ち家に移行しているかのようです。「家のお金を払うなら、家賃ではなく住宅ローンを払って、資産を持とう」と考えるのは、現在の低金利下では、自然な流れだと言えます。
●現在の住居形態は?
持ち家比率は、男性は一戸建て、女性はマンション
興味深いのは、「資産を持とう」と考えた際に、男性は一戸建て、女性はマンション、と傾向が出ることです。もちろん、一戸建てかマンションか、となれば男女を問わずマンションのシェアが高いのですが、男性の一戸建て保有率、30代・8.9%、40代・9.0%は、女性の同1.8%、4.8%とは比べ物にならないくらい高く出ています。(上図)首都圏の独身男女961名のデータを基にした推測ですが、男性は、一生涯の「終の棲家」として住まいを求め、女性は、将来の「資産」として住まいを求める、そのような意識や傾向があるのかもしれません。シングルの住宅購入相談を受けていると、女性は「結婚したら売ったり貸したりすればいい」と言いますし、男性は、「結婚したら一緒に住めば言い」と言います。
30代⇒40代は、実家から持ち家へ
先の項で、20代男性は社員寮等暮らしから持ち家へ移行しているとお伝えしました。女性はまだ資金面やライフスタイルの変化への対応に不安があるためか、賃貸の割合が増えています。さらに30代から40代では、賃貸から持ち家へという流れもありますが、男女ともに目立つのは、実家から持ち家への住み替えです。(上図)キャリアプランが固まり、ライフスタイルの見通しが立ち、親が元気なうちに一人暮らしを楽しんでみたい、同じコストなら購入してもよいかもしれない。そのような心の動きではないでしょうか。
ガイドがご相談者にお伝えする買い時を見極めるポイントの一つに「自分で自由にできる時間とお金があるのはいつ?」を考えるものがありますが、そのタイミングが40代なのかもしれません。
人生は一度きりです。自分らしくハッピーに生きていきたい。そう思いませんか。実家でも、賃貸でも、持ち家でも、不安や不満のない、自分にとって豊かな住空間を創造することが大切です。