情報の正確さ・ミスリードがないかに注意しよう!
特に注意しないといけないのがインターネットの世界。数多くの情報に気軽に接することができるのは大きな魅力ですが、その中には作為的な内容や、正確さに難のあるものがたくさんあることに私たちは気付かなければいけません。写真は住宅雑誌だが、住宅に関する媒体は様々。その中から、誤解を招かない正しい情報を見つけ出し役立てることが、良い住まいづくりの第一歩となる
では、なぜそうなのでしょうか。それは当然といえば当然なのです。全てそのライバルとなる人たちが立ち上げたサイトで、「取材」に基づかない情報なのですから。例えば「評判」。あるハウスメーカーはクレームが多いなどという話です。しかし、注意して読んでみると、多くが「といわれています」とか「といった話があります」などで終始しています。
これを真に受けてはいけません。大手のハウスメーカーの場合、クレームが多くなるのは当たり前。数多くの住宅を建てているのですから、それに比例してクレームも多くなります。工務店や建築家に依頼しても、同じような割合でクレーム事項は発生するものです。
住まいはどんなに工業化されていても、人が携わる部分が数多く存在します。ですので、クレームになるような不具合が、どんな住宅でも発生するもの。真に大切なのは、クレームが大きくらないよう迅速に対応することですが、それは皆さん自身が色々な物件を見て、そこに住まう人の話を聞かなければわからないのです。
当てにならないハウスメーカーの「価格」とその実情
ですからこうしたサイトの「評判」はあてにできないのです。そして「価格」についても同様です。確かにハウスメーカーでの住まいづくりは、比較的高額になるのは確か。しかし、ではなぜ高額になるのかをしっかり理解することが大切になります。ですから「よく分かるハウスメーカー」のコーナーでは、ほとんど「価格」については触れていません。住宅にまつわる「お金」の話は、非常にわかりづらいもの。例えば「ハウスメーカーは高い」というのもその一つ。確かにその傾向にはあるが、かといってそうとも言い切れない部分もある
どんな住宅を建てるか、営業担当者とどんな人間関係を築けたかで、住宅の総額はそれぞれに変わってくるのです。それを一概に「高額」「坪単価」で片付けるのは、あまりにもお粗末。ちなみに今回紹介している大手ハウスメーカー10社の場合、商品の性能や品質、グレードが高いため、1棟あたりの平均単価は3000万円を超える会社がほとんどです。
ただ、この数字を聞いて臆することはありません。この数字は一般的な2階建て住宅だけでなく、3階建てなど大規模な建物も含まれた数字です。中には、1000万円台で立てられるケースもあります。要は、しっかりと依頼先に自分の希望を伝え、その予算の範囲で希望の住まいづくりを行うための努力をしたかによって、価格という成果はおのずと変わってくるのです。
このように「価格」をはじめとした住まいづくりの情報は曖昧で、そのため住まいづくりの世界は誤解が多い世界です。このような誤解を解くことが、「よく分かるハウスメーカー」のコーナーの最大の目的なのです。
私は自分の取材に基づき、このコーナーに反映しています。その証拠に、掲載している写真は全て私が撮影したものです。もちろん、私もまだまだ知らないことがあり、だからこそ常に取材の現場に出て、住宅に関わる人たちの話を聞いています。
【関連サイト】
よく分かるハウスメーカー