ミサワホームは、21年連続でグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン性の高い住まいづくりに定評がある会社です。しかも、大手ハウスメーカーの中でも、比較的値頃感のある商品に力を入れているのも特徴です。今回はそのミサワホームについて、私なりの見解をご紹介したいと思います。

【ミサワホームの基本データ】
  • 戸建て注文住宅事業
木質系「センチュリー」シリーズ(高価格帯)、「ジニアス」シリーズ(中価格帯)、「スマートスタイル」シリーズ(低価格帯)
鉄骨系「ハイブリッド」シリーズ このほか、注文住宅事業では木造軸組住宅の「MJウッド」シリーズ、リフォーム事業を「ミサワホームイング」ブランドで展開
  • 販売エリア=沖縄を除く全国
  • 売上高=3536億円
  • 総販売棟数=9185棟(うち工業化注文住宅6321棟)
※いずれも2009年度

業界に先駆け制震システム「MGEO」を開発

プレハブハウスメーカーであるミサワホームの商品には、大きく2つの系統があります。一つは木質系住宅でもう一つは鉄骨系住宅で、主力商品は木質系になります。また、近年は木造軸組工法の「MJウッド」シリーズも展開し、徐々に販売量を増やしています。

MGEO

制震装置「MGEO」。免震システムに比べ、導入コストが安いことから地震対策に有効的だ。リフォーム向けなどラインアップも充実

このうち、木質系は「木質パネル接着工法」と呼ばれる技術、地震などの外力を建物全体で受け止めるモノコック構造が採用されています。ちなみに、地震への対応策として「制震構造」というのがありますが、ミサワホームは「MGEO」(エムジオ)を開発し、業界に先駆けて導入しました。

制震構造は、免震装置(費用は大体1棟300万円程度)を設置するのに比べ、1棟50万円程度の設置負担ですむためコスト的な優位性があります。「MGEO」は現在、木質系のほか鉄骨系、さらにはリフォーム向けなどが用意されています。

このほか、構造面や快適性についてもう少し紹介すると、南極の「昭和基地」の建物を提供しているのがミサワホーム。現地に隊員を派遣して、新たな建物を建てたり、既存建物のメンテナンスを行っているそうです。実際には、南極の仕様と日本で販売している仕様は大きく異なるようですが、信頼性を証明するエピソードの一つといえそうです。

販売スタイルはディーラー制で、例えば「ミサワホーム東京」「ミサワホーム近畿」などが担当。地域に密着した事業を行っています。次のページでは、ミサワホームがこだわるデザイン力、中でも大収納空間「蔵(くら)」に関するお話を書きたいと思います。