雲南/麗江

麗江の観光スポット

雲南省の北西部に位置する麗江は、世界遺産に登録されている「麗江古城」および標高5596メートルの「玉龍雪山」で名高い中国有数の観光地で、常に多くの観光客でにぎわっています。

榎本 雄二

執筆者:榎本 雄二

雲南ガイド

麗江の見どころ

観光のメッカである雲南省でもとりわけ高い人気を誇る観光地である麗江は、世界文化遺産に登録されている「麗江古城」、霊峰「玉龍雪山」、ナシ(納西)族の文化などさまざまな見どころがあります。

まるで原宿・竹下通り状態の「麗江古城」

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麗江古城。古都の趣きも、観光客が多すぎるとちょっと安っぽく感じてしまう。

「麗江古城」は13世紀に建造されたナシ(納西)族の街です。古い街並みや路地に張り巡らされた水路、点在する井戸など、古く懐かしいたたずまいから多くの観光客を魅了してきました。1997年に世界文化遺産に登録されて以降は観光客がさらに激増し、旅行シーズンでなくても人でごった返しています。

古城には「四方街」と呼ばれる小さな広場があり、そこから無数の小さな路地が広がる構造になっています。観光客は迷路のような路地を思い思いに歩くことになります。路地には、ナシ族の民芸品を売る商店、レストラン、バー、ライブハウス、民宿などがひしめき合っており、飽きることなく散歩を楽しめます。

穴場の「束河古鎮」

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束河古鎮の街並み。麗江古城と比べると、かなりのどかな雰囲気。


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束河古鎮の水路。

そんな「麗江古城」から車で20分ほど北上したところにある「束河古鎮」は、「古城」同様にナシ族が作った街並みが美しく保存された小さな街です。 観光客も多くなく、街全体にめぐらされた水路の水も、すっかり汚れてしまった「古城」と違ってとても澄んでいます。

また路地に並ぶ商店も「古城」に比べて趣味人がやっているような店が多く好感が持てます。たとえば民族衣装の意匠を取り入れた洋服を売っていたり、美味いコーヒーを作るスタンドやカフェ、完璧なパスタを出すレストランなどがあったりするのです。加えて、民族衣装を着た当地の人々も多く見られます。

 

晴れた日にはサイクリングがおすすめ

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束河古鎮を自転車で北上する。彼方に見えるのが、有名な玉龍雪山。

「束河古鎮」では自転車を貸出しする店も多いので、それに乗ってサイクリングするのも一興でしょう。自動車の往来が少ないので、呑気な気分でゆっくりと「玉龍雪山」方面へと漕いで行けば、心なしか山が間近に迫ってくるように感じられます。しばらく走ると、やがて白沙という場所に到達します。そこはナシ族最初期の政治の中心地で、世界文化遺産に含まれる「白沙壁画」があります。

食事とお土産

麗江の名物料理に「サーモン料理」があり、刺身にしたり鍋にしたり、てんぷらにしたりして食べます。サーモンといっても淡水魚なので、むしろ大型のニジマスといったほうがいいかもしれません。中国の観光客はみなおいしそうに食べていましたが、魚を食べることに慣れた日本人にとっては物足りなく感じないでもありません。

中国有数の観光地らしく、麗江では様々なお土産が売られています。特にトンパ文字があしらわれたキーホルダーやTシャツ、それから民族楽器などが人気ですが、それ以外に、値段は張るものの当地に暮らすアーティストがデザインした服や工芸品なども魅力的です。

ホテル

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民宿のベッドルーム。ほとんどが古い民家を宿にしており、そのためインテリアも民族調が多い。

麗江観光する人にとって最も一般的な宿泊先は、「麗江古城」内にある「客棧」と呼ばれる民宿です。安いところから高級なところまで、様々なタイプの民宿があります。しかし「古城」は夜もバーやライブハウスでにぎわっていることから、ゆっくり眠れるような雰囲気はありません。前述の「束河古鎮」ですら、場所によっては夜もうるさいのです。

お金に余裕のある人なら、世界的高級リゾートホテルチェーンの「バンヤン・ツリー」や「プルマン」、あるいは「ホテル・インディゴ」がおすすめです。麗江の古い文化にどっぷりつかりたい人は「バンヤン・ツリー」が、洗練された雰囲気を味わいたい人は「プルマン」と「ホテル・インディゴ」がおすすめです。

おすすめの季節

言うまでもなく春節や国慶節、中秋節、メーデーといったシーズン時期は避けたほうが良いでしょう。また標高が2400メートルあるため、冬場はそれなりに寒い日が多く、この時期もおすすめできません。やはり3月あたりから10月の間で、旅行シーズンでないときがベストな時期といえるでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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