夏は涼しく、冬は暖かい雲南の気候

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昆明・圓通禅寺前の桜。雲南省にも春夏秋冬があり、春はやはり春らしく花が咲き乱れる。

平均気温は、ひとまず省都である昆明を基準すると、昆明の冬は東京のそれより2~3度高く、昆明の夏は東京のそれより5~6度低いといったところです。つまり、東京に比べて冬は暖かく、夏は涼しいのです。昆明が「春の街」と言われるゆえんです。

ただし、春の街にも春夏秋冬があります。冬には雪が降るほど寒い日が何日も続くことがありますし、強い日差しで汗が止まらないほど暑い夏の日もあるのです。特に冬場は、暖房設備の少ない昆明では特に寒く感じられます。

雨季と乾季

また雲南省には雨季と乾季があります。雨季は5月ぐらいから始まり10月まで続きますが、7月から9月までが特に雨量が多くなっています。雨季の雨は一過性の強雨であることが多く、夕立みたいな感じです。洪水のような雨が降ることもまれにありますが、一般的に言って、旅行する際に大雨で困ることは少ないでしょう。乾季に入ると、好天が続くのはいいのですが、湿度が低くなってきます。喉や肌が弱い人は、のど飴や保湿クリームを携帯するのがいいでしょう。

雲南省各地の気候

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夏の大理・er(さんずいに耳)海。夏は日差しが強く、汗をかくほど。

昆明、大理、麗江、香格里拉(シャングリラ)などでは、昼夜の気温差がかなりあります。昼間暑かった日でも、夜や明け方になると気温がぐっと下がることがあります。同様に、朝寒いから厚着をしていたら、昼になって気温が上がり、汗をかいてしまうこともしばしばです。風邪をひかないように注意しましょう。

昆明から北西に数百キロの場所にある大理の気候は、昆明とほぼ同様です。大理からさらに北西に進んだところにある麗江の気候は、標高が高くなっていることもあり、冬は昆明より平均気温が約2度低く、夏も約2度低くなっています。夏は朝方が肌寒いのでカーディガンが、冬は東京なみの冬服が必要です。

さらに奥に行った場所にある香格里拉になると、標高が3300メートルに達することもあり、かなり寒くなります。冬場の平均気温は約2度、夏でも約16度なので、特に冬場は暖かい服を着込んでいく必要があります。

一方、雲南省の南にある西双版納(シーサンパンナ)は、まさに南国。冬でも平均気温が約18度と、東京の5月並みの陽気となっています。

おすすめの季節

個人的に最もおすすめの季節は夏場です。特に日本が最も暑くなる8月に雲南省を訪れると、その涼しさが格別に感じられます。湿度も高くもなく低くもなく、まさに適度な状態。空港を出ても、まだエアコンの中にいるような気がします。

さらに夏場は雲南省のキノコが収穫期に入る時期です。香格里拉で採れた新鮮なマツタケを入れたキノコ鍋が食べられるのも、この季節の魅力的なところです。

次におすすめなのは、旧正月が明けた2月以降。昆明では、常春の街といえども、やはり春の時期が一番春らしくなります。まず梅が咲き、次に桜が咲き始めます。そして様々な花に街全体が覆われていく様を眺めるのは、やはり気分がいいものです。

麗江やシャングリラは標高が高いため、3月以降に行けば、このような春の風景を楽しめるでしょう。

「南国」の西双版納は、水かけ祭りのある4月に多くの観光客が訪れていますが、確かにこの時期は雨も少なく、旅行には最もいい季節なのだと思います。

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冬になると、越冬のためカモメがロシア方面から大挙してやって来る。

逆におすすめしないシーズンは、旧正月である春節や、5月1日のメーデー、10月1日の国慶節など、国民が大挙して旅行に訪れる時期です。

加えておすすめできないのが冬の時期です。当地の人は自分たちが「春の街」に住んでいると思っているので、寒い日を「異例事態」と考えます。そのため暖房設備を軽視しており、暖房のないホテル、レストランが少なくありません。ところが実際は、12月から1月にかけて東京の冬並みに寒い日が少なくないのです。せっかく「気候がいい」と言われている雲南省に行くんですから、できれば12月と1月は避けていただきたいと思います。
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