天井から音が降って来る『ドルビーアトモス』

ドルビーアトモス採用の映画館例

ドルビーアトモス採用の映画館例

ホームシアターに数年に一度の大変革が!天井から音が降ってくる「ドルビーアトモス ホーム」が登場し、話題になっています。

そもそも「ドルビーアトモス(Dolby Atmos)」は、映画館(劇場)用に開発された立体音響システム。日本では2013年11月に「TOHOシネマズららぽーと船橋」がはじめて導入し、大きな注目を浴びました。

以降、同システムに対応した映画作品や映画館は順調に拡大しています。既に体験した読者も多いのではないでしょうか?その劇場の感動を、家庭でも楽しめるようにしたのが、「ドルビーアトモス ホーム」です。

今回は、ドルビーアトモスとは?また、楽しむにはどんな機材が必要なのか?専用のソフトを買う必要は?どんなタイトルが楽しめるのか?ドルビーアトモスに関する疑問にお答えします!

<目次>  

『ドルビーアトモス』の仕組みと効果

従来の5.1chや7.1chと言った家庭用サラウンドシステムは、原則、リスナーの周囲を5本~7本のスピーカーで取り囲むように設置し、前後左右に音の広がりや移動感を表現していました。

ドルビーアトモスは、さらに頭上付近の天井にもスピーカーを追加することで、上下方向の広がりや移動感までも表現可能になっています。つまり、プラネタリウムのように、360度音に包み込まれる、立体音響が体感できるのです!

頭上を飛び交うヘリコプターなどの効果音には、上下の距離感も加わり、軌跡が目に浮かぶような移動感を得る事ができます。

また、派手な効果音だけでなく、上方からも音に包み込まれることで、まるで映像のシーンに居合わせたような空気感を醸し出すなど、より高い臨場感も魅力です。

専門的には、ドルビーアトモスは「オブジェクト」と呼ばれる概念が新しく導入され、音に座標情報を持たせた点が画期的。これにより、大きい映画館でも、小さい映画館でも、その容積や設置されているスピーカーの数に応じてレンダリングすることで、最適な立体音響が再現できます。もちろん、もっと狭いホームシアターにも最適化できる高度な技術です。

ホームシアターで「ドルビーアトモス」を楽しむには、少なくとも「ドルビーアトモス」に対応したAVアンプとブルーレイプレーヤーが必要です。次ページでは、必要な機材の選び方や、対応ソフトをご紹介します。
 

ドルビーアトモスを楽しむために必要な機材(1)AVアンプ

ドルビーアトモスの音場イメージ

ドルビーアトモスの音場イメージ

AVアンプとは、ブルーレイに収録されている立体音声を増幅してスピーカーを鳴らすアンプのこと。予算や好みに応じて、メーカーやグレードを選ぶ事ができます。

安価な製品は扱えるスピーカーの数が少なく、例えば7chアンプ搭載モデルの場合、「5.1.2」(周囲を取り囲むスピーカー5個、重低音を担当するサブウーファー用の出力1系統、天井スピーカー2個)と、ドルビーアトモスの最小構成に対応できます。

他にも9chアンプ搭載モデルによる「5.1.4」や「7.1.2」、11chアンプ搭載モデルによる「7.1.4」など、より大規模なシステムも構築可能です。

【ガイド鴻池おすすめのドルビーアトモス対応AVアンプ その1】
入門者に嬉しいお手軽価格ながら、4K映像(HDCP2.2)にも対応。将来に渡って使い続けられる安心感もポイントです。
 
【ガイド鴻池おすすめのドルビーアトモス対応AVアンプ その2】
11chものアンプを内蔵し、家庭用としては大規模なドルビーアトモス「7.1.4」が実現可能。ハイエンドモデルに相応しい高音質で、ハイレゾ再生も大満足。4K映像(HDCP2.2)にも対応するなど、機能面でも最新鋭。
   

ドルビーアトモスを楽しむために必要な機材(2)ブルーレイプレーヤー

ドルビーアトモスに対応したコンテンツは、ブルーレイで発売されています。よって再生にはブルーレイが再生できるブルーレイプレーヤーまたは、ブルーレイ再生機能を持つHDDレコーダーなどが必要です。

プレーヤーは、HDMI1.4に対応し、音声出力がビットストリームで行えるなどの要件を満たす必要がありますが、概ね、2010年頃以降に発売された製品なら、お手持ちの機材が使用可能です。

【ガイド鴻池おすすめのブルーレイプレーヤー その1】
お手軽価格で高品位なパナソニックのブルーレイプレーヤー。
 
【ガイド鴻池おすすめのブルーレイプレーヤー その2】
パイオニアが培ってきた、ハイエンドAVのノウハウと物量を投入したブルーレイプレーヤー。最高峰を目指す方に。
   

ドルビーアトモスを楽しむために必要な機材(3)スピーカー

リスナーの周囲を取り囲む5本~7本のサテライトスピーカーと、頭上に設置する2本~4本程度の天井(トップ)スピーカーが必要です。

天井スピーカーも特別なものでなく、一般的なものでOKです。できる限り大型で低音もしっかりと鳴らせる製品が理想ですが、天井に設置するとなると小型で固定し易いものから選ぶ事になるでしょう。

また、賃貸住宅などで天井にスピーカーを設置できない、あるいは設置したくない方には、前方スピーカーの上に設置して、天井の反射を利用する「イネーブルドスピーカー」を利用する手もあります。

「イネーブルドスピーカー」は簡易的な解決方法と言えますが、天井の高さが2.4m以下と一般的な住宅の場合、天井にスピーカーを設置するよりも音が拡散してリスナーに届き易いなど、優れた面もあります。天井にスピーカーが設置できないからといって嘆く必要はなく、「イネーブルドスピーカー」も積極的に検討しましょう!

【ガイド鴻池おすすめのイネーブルドスピーカー】
2本ペアで実売価格が16,000円前後とお手軽価格。4本揃えるのも現実的!?
   

ドルビーアトモス対応ソフト一覧

ジョニー・デップ主演の「トランセンデンス」。日本でドルビーアトモス上映された作品として初めてドルビーアトモスを採用したブルーレイ映画作品です。
 
「アイ・フランケンシュタイン」はセル作品でドルビーアトモスを採用。劇場上映時とは違った立体音響をホームシアターで楽しみましょう。
 
「トランスフォーマー/ロストエイジ」は2014年に劇場で大ヒットしたアクション超大作。ど派手な立体音響で迫力満点です。
 
「ネイチャー」の大自然を絶妙なカメラワークで収めた映像美は圧巻。その場に居合わせたかのような、空気を感じる自然な包み込まれ感は、ドルビーアトモスならではでしょう。
   

アップミックスを活かして立体音響を体験しよう

ドルビーアトモス対応AVアンプでは、アップミックスと呼ばれる機能により、従来の5.1chや7.1chサラウンド収録ブルーレイ作品も、天井スピーカーを活かした立体音響効果が得られます(作品によって効果の度合いは異なります)。

既にブルーレイを沢山所蔵している映画ファンも、ドルビーアトモスを導入し、アップミックス機能でもう一度観てみましょう。映画館よりも良い

音、包み混まれるような立体感が楽しめるかもしれません!

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