ホームシアターを始めようとする際、必ず出てくるのが、2.1ch、3.1ch、5.1chなどのサウンドの種類です。今回はこれらの違いを仕組みや音響効果の両面から解説します。関連するバーチャルサラウンドや、フロントサラウンドについてもご紹介します。

ステレオ+重低音の2.1chと人の声がよく聞こえる3.1ch

2chのイメージ

2chのイメージ

従来のオーディオ装置は、前方左右2本のスピーカーを利用する2ch、いわゆるステレオです。レコードやCDは、原則2chで記録されているので、オーディオ装置も2chで良い訳です。

2chステレオは、1chのモノラル音声に比べ、左右の広がり感が得られる点で優れています。
2.1chは、ステレオ2chをベースに、重低音のみを再生するサブウーファーと呼ぶスピーカーを追加したシステムで、2chに比べ、低音の迫力が増します。

3.1chは、さらにフロントセンターが加わります。左右のスピーカーの間に、もう1ch追加し、主に人間の声を再生させることで、映画ならセリフが、音楽ならヴォーカルが明瞭で聴き取り易くなり、画面映像とのマッチングも安定します。

2.1ch も3.1chも、スピーカーを全て前方に設置するという意味では似ていて、比較的簡易なホームシアター用途に適しています。

■おすすめ製品例
コンパクトなワンボディにサブーウーファーを内蔵した2.1chシステム。テレビの前にコレ1台を置くだけで、迫力の音声が楽しめる。



映画を見るなら5.1ch

5chのイメージ

5chのイメージ

DVDの登場で5.1chという言葉が広く知られるようになりました。DVDは前方左右とフロントセンターに加え、後方にも左右2本、合計で視聴者を取り囲む5つのチャンネルと、重低音を受け持つLFE(Low Frequency Effect)チャンネルを収録する事ができ、映画館さながらの立体音響が家庭でも楽しめる可能性をもたらしました。

ちなみにLFE(Low Frequency Effect:低音補強)は0.1chと数えるのですが、これは、他の5つのチャンネルに比べ、収録されている音が低音のみで情報量が少ない為です。

DVDによる映画は、5.1chで収録されている作品が多いので、オーディオシステムも5.1chが理想的です。2.1chや3.1chに比べて後方にもスピーカーを配置する必要がありますが、音は左右に加えて前後にも広がりが得られるので、音に包み込まれる感じや立体感がより高くなります。

■おすすめ製品例
3D対応ブルーレイプレーヤーを搭載したオールインワンの5.1chシステム。オールインワンパッケージ商品なので、設置、接続、操作も比較的簡単。



7.1chとは

7chのイメージ

7chのイメージ

ブルーレイでは、DVDに比べてさらに2ch多い7.1chでの収録が可能になりました。追加の2chは主に真後ろを受け持ち、視聴者を取り囲むスピーカー間の距離が短くなる事から、5.1chに比べてさらに音の移動感がスムーズになり、立体感や密度感も増します。例えば、飛行機が頭上を前から後へと飛び去るようなシーンだと、効果が分かり易いでしょう。


 

次のページでは、最近よく見かけるようになった「バーチャルサウンド」について解説します。