産後クライシスは前向きに乗り越えるもの
産後クライシスというネーミングや着眼はいい。育児関連の書籍がこれだけ売れることは珍しい。せっかくこれだけ話題になるのだったら、産後クライシスのネガティブな側面だけではなく、もっとポジティブな意味合いがあることを、もう少し丁寧に見てほしかった。少なくとも、この記事を読んでくれた皆さんには、産後クライシスを恐れるのではなく、成長するための試練として、前向きにとらえてほしい。
これにて5回にわたって説明した「間違いだらけの『産後クライシス』論争」を終わりとする。バックナンバーはこちら
- <第1回>ツッコミどころ満載の「産後クライシス」論争
- <第2回>学術的な考察からひもとく「産後クライシス」
- <第3回>「産後クライシス」は夫婦関係の破綻ではない
- <第4回>「産後クライシス」は夫婦を最強の「チーム」にする
- <第5回>「産後クライシス回避のために育児しよう!」の落とし穴
パパのトリセツ
そういう夫婦のすれ違いを防ぐため書いた本がある。
ママ向けには『パパのトリセツ』(ディスカヴァー)
パパ向けには『忙しいビジネスマンのための3分間育児』(ディスカバー)
また、私の本ではないが、産後クライシスについての本を読むのなら、冒頭紹介したポプラ社の緑の表紙の本ではなく、All Aboutのガイドでもある岡野あつこさんが書いた角川フォレスタの『産後クライシス なぜ、出産後に夫婦の危機が訪れるのか』をおすすめしたい。