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JPX日経インデックス400に連動するファンドは買いか?

年明け、1月6日から算出がスタートした新インデックス、「JPX日経インデックス400」。業績やROEなども考慮して構成銘柄を選ぶファンダメンタル・インデックスとして注目を集め、それに連動した運用成果を目指すインデックスファンドも登場しました。

鈴木 雅光

執筆者:鈴木 雅光

投資信託ガイド

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ETFを選ぶのが最も賢い選択

新指数、JPX日経インデックス400とは、東証1部、2部、JASDAQ、マザーズという4つの市場に上場されている銘柄を対象にし、一定の基準で選んだ400銘柄で構成されている株価インデックスです。

最大の特徴は、構成銘柄を選ぶ際の基準として、過去3期において債務超過や営業赤字、最終赤字を出した企業は候補から外す一方、過去3年間の平均ROEや累積営業利益などを考慮に入れていることです。さらに流動性という観点から、過去3年間の売買代金や時価総額も選定基準になります。

すでに、この新インデックスを連動目標として運用される投資信託が複数設定されています。

「ダイワ JPX日経400ファンド」(大和投資信託)
「ダイワ JPX日経400ファンド(米ドル投資型)」(大和投資信託)
「JPX日経400ノーロードオープン」(DIAMアセットマネジメント)
「JPX日経インデックス400・オープン」(三井住友トラストアセットマネジメント)

以上の4ファンドに加え、1月8日には2つのETFの上場承認が下りました。具体的には、野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS JPX日経インデックス400」と、日興アセットマネジメントの「上場インデックスファンド JPX日経インデックス400」がそれです。

さて、JPX日経インデックス400が魅力的な指数かどうかは、TOPIXや日経平均株価など、従来の主力インデックスに比べて優れたパフォーマンスを出せるかどうかにかかってきます。

JPX日経インデックス400のリターンをシミュレーションした結果によると、2006年8月31日から2013年8月29日までの同インデックスの累積リターンは、TOPIXに対して6%程度上回っています。

ただ、7年間で6%ということは、1年平均では0.85%しか差が付かないことになります。したがって、JPX日経インデックス400に連動するインデックスファンドを購入する際は、出来るだけ運用管理費用の低いものを選ぶ必要があります。運用管理費用の高いファンドを選んでしまうと、そのコスト負担でTOPIXとの差が無くなってしまい、わざわざJPX日経インデックス400で運用する意味が無くなってしまいます。

その意味では、ETFを選ぶのが最も賢い選択でしょう。ETFの運用管理費用は年0.1%程度なので、TOPIXとのリターンの差がコストで無くなってしまうということにはなりません。

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