注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

地震・火災・防犯に強い家づくりの基本(2ページ目)

東日本大震災で災害の恐ろしさを再認識した私たちは、改めて防災の大切さとどんな対策をしていけばよいのかを知りました。特に大震災で強く印象づけられるのは建物の倒壊や損傷です。基礎的なチェックポイントとして耐震・火災・防犯の3つをとりあげ、間取りを考える際注意しなければならないことをまとめてみましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


防犯のチェックポイント

警察庁の犯罪情勢の統計によると、侵入窃盗の件数は2003年から2012年まで10年連続で減少はしています。しかし、発生割合で見ると約4分30秒に1件発生しています。近年の犯罪手口は巧妙化、凶悪化していますので、住まいの防犯対策をしっかり考えておく必要があります。

-意外に多い無締り-

戸建て住宅の侵入手口といえば、ガラス破りやドアのこじ開けが一般的に考えられます。しかし、次のデータからわかる様に、昨今狙われているのは出入り口や窓に鍵をかけていない無締りです。サムターン回しやピッキングという手口は1%未満でそれほど多くはありません。無締りは侵入手口全体の4割強占めていますしたがって、たとえわずかな時間でも家を留守にする場合は必ず施錠する習慣を身につけましょう

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       参考:平成24年版 警察庁犯罪情勢より                クリックすると拡大します!



-防犯のチェックポイント-

・1階の大きな窓は、防犯ガラスを採用しているか
・1階の小さな窓は、侵入されない大きさの窓(目安35cm以内)を採用しているか
・配管などを伝って2階に侵入できるようになっていないか
・勝手口と2階の窓にも二重の施錠をしているか
・外部にセンサー付き照明などを採用しているか(泥棒は光と音が苦手)
・家のまわりに死角をつくらない工夫があるか
・カメラ付きインターホンなどで来訪者の確認ができるか

ガイド佐川のワンポイントアドバイス

-防災用品セットはどこに置く?-

間取りを考える際、防災用品セットや非常食セットをどこに収納するか、考える人はほとんどいないと思います。考えないから結局、納戸や押入など余計なスペースがとられてしまいます。そうであれば今の住宅はべた基礎が多いので、床下収納スペースを上手く利用することをおすすめします。場所はどこでも適当なところをみつければよいのです。

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