子育て/育児ストレス解消法

子育て中のママがイライラするのはだれのせい?(3ページ目)

ある調査で、「産後イライラが増えた」と答えたママは60%以上。子育てとイライラは切っても切れぬ関係とおっしゃる方もいるでしょう。では、なぜ子育て中はイライラすることが増えるのでしょう? そして、そのイライラはどこから来るのでしょうか?子育て心理学でその発生源を突き止めていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

イライラの原因が分かる「心のABCモデル」

心のABCが分かると、自分をコントロールしやすくなる

心のABCが分かると、自分をコントロールしやすくなる

カギは、子供の行動をどう捉えるか、どう解釈するか。子供の悪い行動、態度にママがイライラするまでの流れを、心理学では「心のABCモデル」というモデルで表します。ABCは、それぞれの頭文字です。

■基本モデル
A = Activating event
何かが起こったとき、

B = Belief about the event
それをどう捉えるかによって、

C = Consequences
その後の感情が変わってくる


■イライラモデル


A = Activating event
子供が言うことを聞かないとき、

B = Belief about the event
「またわざと無視してる。いつも空返事ばかり!」と思うと、

C = Consequences
途端にイライラしてくる


■ママがイライラしないための理想モデル

A = Activating event
子供が叱られるようなことをしたとき、

B = Belief about the event
・私なら、何とか対処できる
・この程度で済んでよかった
・これが起こったから、逆に、気づけてよかった
・こんなこともあるわ
と前向きに考えられると、

C = Consequences
イライラを起こさずに対処でき、事はいい方へ展開しやすくなる。

ポイントはBの部分。これをどれだけ波風立てないように捉えられるかが、その後の流れを穏やかにするコツなのです。これを読んで、「子供が言うことを聞かないときに、穏やかでなんかいられない。穏やかでいられないから困っているのよ!」と思う方もいらっしゃるでしょう。でも一歩踏ん張って「意識してポジティブ」にトライしてみてください。なぜなら、ママにとっても子供にとってもハッピーな解決法はこれしかないからです。「win-win(ウィン・ウィン)」に持っていくための唯一のルートなのです。

確かに、子供が言うことを聞いてくれないときは、腹を立てたくなります。イライラもしたくなります。でも流されるままにイライラパターンに突入しても、子供は決して言うことを聞くようにはなってくれません。

子供の行動を直接変えようとすると、そこには無理な力が入ります。例えば、怒鳴る、叩く、威嚇する、など。その強い力のわりには、子供は変わってくれません。それよりもママがアプローチを変える方が、ずっとコントロールしやすく、かつ効果大です。育児の困った!のときに救ってくれる必殺ワザ「ポジティブシンキングで何とか交わす」というテクニックをぜひお試しください。


参考図書(*)

 


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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