今回は
「ステップ4 実際に足を運んで体感する」を紹介します。
設計事務所の多くでは、家が完成すると完成披露会を開催して実際の家を見てもらいます
幸せな家づくり成功のポイントは、実際に体感することにあった
家づくりに成功している人の特徴として「実際に建っている家などを見学して体感することを大切にしている」ことが挙げられます。なぜなら、色々な知識や情報を蓄積させても、最終的に大切なのは「住み心地が実感できるかどうか」だと考えているからです。「いくら見た目が良くても、住み心地が合わないと後で後悔する」
「実際に自分たちの理想に近いと思っている家が、本当にしっくりくるかを知りたい」
「知識ベースでは、素材感などは実際に体験できない」
「吹き抜け空間が、どれくらいエアコンが効くかを実感したい」
「家事動線が、実際にどれだけ使いやすいかを体験したい」
など、実際に体験しないとこれらの「住み心地」は実感出来ません。
家づくりで満足のいく結果を出している人は、納得出来るまで実際に足を運んでいます。
どこで家の見学が出来るのか?
代表的なのは、住宅展示場です。ここでは、ハウスメーカーの家を中心に見学が可能です。工務店もモデルハウスを持っているケースがありますが、多くの場合は持っていません。設計事務所も、基本的にモデルハウスを持っていることはありません。しかし、工務店や設計事務所は、実際に家が完成した時に、1日から数日間、建主から家を貸りて「完成披露会」を開催するケースもありますので、その時に見学が可能です。「完成披露会」情報は各社のHPに掲載していますのでこまめにチェックしてみましょう。
「既に住んでいる家」も見学させてもらいましょう
それ以外にも「既に住んでいる家を見学させてもらう」という方法もあります。これは、住宅展示場などのモデルハウスとは違い、実際に人が生活を送っている家なので、住んでいる人の「生の声」を聞くことが出来ます。例えば「2世帯住宅の事例を見学したい」と要望を出せば、ハウスメーカー、工務店、設計事務所でも、見学先の家をピックアップしてくれるでしょう。「生の声」を聞くということは、家づくり成功の秘訣です。積極的に見学を申し込んでみましょう。見学するときに準備しておきたいこと
特に「既に住んでいる家」を見学するときには、事前に準備しておきたいことがあります。それは「質問表」です。多くの場合、家を見ることだけに集中してしまい、現地で急に質問したいことが思い浮かびません。こういう場合は、事前に質問したいことをまとめておくことが重要です。例えば、
「2世帯住宅で一番大切にしたことは何ですか?実際に暮らしてみて思い通りになったところとそうでないところはどこですか?」
「住み始めて気づいた不具合などはありますか?」
「設計や工事施工期間を通じて、こうしておけば良かったと感じることはありますか?」
「これはお薦めという部分はありますか?」
「これから設計にのぞむ人に一言アドバイスがあるとしたらそれは何ですか?」
など、その場でないと絶対に聞けない質問をぜひまとめてみましょう。
いかがだったでしょうか?情報過多の時代どうしても情報に振り回されやすくなる現在の家づくりですが、実際の家に足を運ぶことで、それがより現実的なものになってきます。ぜひ積極的に足を運んでみましょう。