大学院を終えてから舞い込んだ講演依頼
大学院を修了したことを、皆様にお知らせいたしました。一部仕事が滞っていたことにお詫びの意味もありました。すると、時間を空かずして、講演会の依頼がありました。いずれも、地方公共団体からでした。担当者の方とお知り合いだったので、ご依頼を頂いたのです。
ご依頼内容は、それぞれ、「相続」と「消費者問題」です。対象者は一般市民です。これこそが、私が望んでいた講演会です。私は二つ返事でお引き受けしました。
さあ、準備です。講演会というのは難しいのです。私は普段から教壇にたって、3時間の授業を、毎週4本しています。ですから、人前でしゃべるのは得意ではありませんが、慣れています。しかし、授業と講演会では違います。さあ、準備がはじまりました。
講演会の難しさ
講演会は人前で話をしなければなりません。それも通常は2時間前後です。考えてみてください。相当な分量です。原稿を用意しなければなりません。友人とファミレスでの会話ならば、2時間くらいあっという間かもしれません。しかし、講演会は、一方的に喋る場合がほとんどです。一方向性の話は難しいのです。相手の相槌をとる時間をこちらでつくらないといけません。
また、一方向性は退屈なのです。ですから、私の授業は、いかに一方向性にしないかを心掛けて授業をしています。つまり、退屈させないように配慮することが講演会にも必要です。
講演会の準備をするにあたり、予備校で学んだノウハウを活かすようにも心掛けました。
難しい法律用語は簡単に。具体例を多くして、できるだけ身近な話題に。目的をはっきりさせて、区切って喋っていくなどなど。冗談や笑い、驚きなど感情の起伏が生ずるような話題を散りばめる。講師の仕事の経験を活かせることがたくさんあります。
本番当日
緊張しましたが、一応卒なくこなせたと思います。市民の方達の積極的な姿勢にとても驚かされました。講演後の質問事項などは目を見張るものばかりでした。一般市民の方達が、これほど真剣に社会問題に関心をお持ちであることに心底驚きました。時間ギリギリまでご質問を頂き、非常に充実した講演会をさせて頂きました。
最後に
皆さんは、おそらく謝礼が気になると思います。有名人の講演会は、一回数十万という話も聞きます。一介の行政書士の謝礼はどれくらいだと。日本の地方公共団体は、どこも財政難ですから、推してしるべしです。例えるならば、私が講演会をするにあたり、準備のために書籍を購入し、公的資料を集めたり、簡単な調査なども行いました。それらの費用がまかなえておつりが出たくらいだと思ってください。