家事/子どもと家事をするコツ

子供と一緒に家事をするための5つのコツ

お手伝いは親子の最高のコミュニケーションツールです。親子で一緒に楽しみながら、家事も片付く為にはちょっとした工夫が必要。自分が実際にやってみて「これはいける!」と思ったことをまとめてみました。幼児教育の専門家ではなく、ひとりのママとしてのリアルな感覚は即実践できるはずですよ。

江口 恵子

執筆者:江口 恵子

家事ガイド

時代と共に、お手伝いのあり方にも変化が?

ひと昔前であれば、当たり前のようにやっていたであろう「お手伝い」。子供にも家の中での役割分担が自然となされていたのではないでしょうか。

今の時代は「お手伝いするよりも勉強をしなさい」、親も子も忙しい時代だから「便利な機械がやってくれる」「子供にやらせるより自分がやった方が早い」、そして「お手伝いのさせ方、教え方がわからない」との声もが私の耳には入ってきます。

そうすると「お手伝い」の意味も今の時代では少し変わってくると思うのです。

「やいたい子供」と「大変に思う大人」との気持ちのギャップ

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そこらじゅう粉だらけ。。。も覚悟して

私自身も、只今子育て真っ最中で、手探りで試行錯誤の毎日なのですが、それぞれ個性の違う我が子3人と子供の料理教室でよそのお子さんと接したり、親子の料理教室での親子の様子を見ていても、子供はみんな「お手伝い」が大好きです。

何でも大人の真似をしたがる子供達は、大人が義務感いっぱいで毎日やっている家事すらも「楽しそう」と真似をしたがります。好奇心いっぱいの子供にとって、家事も遊びと同じなのでしょうね。

そんな子供達の気持ちと大人の気持ちにはちょっとしたギャップがあります。「楽しそう!やりたい!」気持ちでいっぱいの子供と「自分がやった方が早い」「ちゃんとできるのだろうか」「危ない」「汚される」これは、どこのお家でもきっと同じでしょう。もちろん、私にもその気持ちはあります。

ただ、何でも子供の「やりたい!」気持ちは大切にしてあげたいと思っているので、「絶対に大変なことになるな……」「無理かも」と思ったことでも一応はやらせてみるのが私のやり方。

それをして何度も痛い目に合っていますが、その都度その都度、段取りなどを工夫して、後で「あちゃ~」とならないように可能な限り毎日何かしら子供にお手伝いをお願いしています。そう、ちょっとした工夫と少し頭を使って先手を打つことで、大人側の気持ちが子供に少し近くなり、子供に寄り添って考えてあげられるようになるので、このギャップを埋めることは可能なんです。

実はママのために?お手伝いはママにも沢山のメリットが!

試行錯誤を繰り返しながら、子供に手伝いをしてもらう生活もすっかり板についてきたこの頃、つくづく子供と一緒に家事をすることがお互いにとって、とても良いことなんだな、と思います。

私に限らず、親子共々忙しい今、わざわざ子供とのコミュニケーションの時間を捻出するのは結構大変なので、お手伝いをしてもらって親子で一緒に家事をする時間が最高のコミュニケ―ションの時間になります。面と向かって顔を見ながらではなく、作業しながらだからリラックスするのでしょうか? ふとした拍子に「ねぇママ、今日ね……」なんて自然にその日の出来事なんかを話してくれたり。

そして、お手伝いをしたことによって、褒められたり、大人が喜ぶ姿を見ると子供はとても満足そうな顔をしています。きっと心が満たされるのでしょうね。自分も誰かの役にたっている、大好きなママやパパが自分のしたことに対して喜んでいる。そんな思いを小さな時から経験して少しずつ積み重ねてきた子は心も大きく成長するのではないでしょうか。いわゆる自己肯定力が上がるように思います。

昔は、躾や生活能力を身につけさせる為の「お手伝い」だったのかもしれませんが、現代ではそれ以上に、親と子、お互いの心を満たすものとしても「お手伝い」が必要だと感じています。もちろん、変わらず躾の面もですが。

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