注文住宅/女性視点の家づくり

保育園が子供たちの「第二の家」になる?(2ページ目)

子育てと住まいは住宅業界の永遠の課題でもありますが、今年はちょっと変わった機運が。子育てと家の関係が「住宅」そのものだけでなく、「住宅」を超えた分野にも広がりつつある?

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

保育事業と高齢者事業との融合も視野

室内の壁の至るところに、本物のグリーンが目に鮮やか

室内の壁の至るところに、本物のグリーンが目に鮮やか


 
小林社長は「少子化で全国レベルでは需要は減るのかもしれないが、都内や都市には人口が集中し、むしろ保育園は待機児が続出している。事実、弊社の保育園はどこも人気で、ここも4月の募集は早くも満員。質の高い保育をしていけば必ず選ばれ続けると確信している」。ミサワホームも「マンションやビルリフォーム事業の一つにこうした保育事業は十分に考えられ、弊社が注力している高齢者向け賃貸事業との融合も十分視野に入ると思う」。

家と保育園がボーダーレスに

園庭のない都会型保育園「コビーなかめぐろ」では、室内でも楽しく遊べられる工夫も

園庭のない都会型保育園「コビーなかめぐろ」では、室内でも楽しく遊べられる工夫も

ガイド自身、自らの子育て経験を振り返ると、確かに共働きが増えた今、子供たちは「家よりも保育園で過ごす時間が長い=保育園で育つ」傾向が強いように思います。親の出勤前である朝8時前から夜9時まで保育園に預けられる子供たちは、平日過ごす時間が長いのは家よりもむしろ保育園であり、保育園が第二の我が家といっても過言ではありません。


保育園に朝から夜遅くまで預けているママ友達は「トイレも食事もすべて保育園が教えてくれたの、離乳食も働いてて作ってる時間がないから、この子は保育園の食事で育ったようなものだわ、ホント保育園さまさまなのよ~」という言葉が印象に残っています。一人っ子が増えて姉妹兄弟が少なくなった今、家よりも保育園で生活習慣や社会のルールや友達との関係を学ぶ「家」そのものと言っていいかもしれません。

そういう意味からも、今の子供たちにとっても、設備や性能も「家」と「保育園」の境界線がボーダーレスになっているのかもしれませんね。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます