自分で凧を作りたい子にお薦めの科学絵本『ほねなしカイト』
やっこ凧や連凧からゲイラカイトまで、凧と名前がつくものに必ずあるものは何でしょう? それは、竹などで作られる凧の骨でした。ところが、「ほねなしカイト」と呼ばれる骨のない凧が登場しました。しかもそれは、スーパーのレジ袋で作れるというから驚きです。小さくたためて持ち運びも簡単な「ほねなしカイト」の作り方を解説した、楽しい科学絵本をご紹介します。凧揚げを3倍楽しめる『ほねなしカイト』
凧揚げの1番の楽しみは、凧を揚げる瞬間にあるのかもしれません。凧は本当に揚るのか、どのくらいの高さまで揚っていくのか、風が吹いて手を放す瞬間のあのドキドキ感は、凧揚げをした子にしかわからない特別な体験と言えそうです。そんな楽しい凧揚げを、自分の手作り凧で経験できたら、どんなに楽しいことでしょう。そう思ったら早速凧を作ってみませんか。絵本『ほねなしカイト』が凧作りをお手伝いします。
絵本で紹介される「ほねなしカイト」は、骨のない画期的な凧。その凧を作るために必要な材料は、スーパーのレジ袋と凧糸(または太い木綿糸)、そしてセロハンテープだけです。その他に制作に必要な道具がいくつかありますが、カッターや定規など、どれもおうちにあるものだけで間に合います。作り方もわかりやすく説明されているので、初めて凧を作る人でも、絵本を参考に、ちょっと頑張って作業を進めれば、ほねなしカイトを作ることができますよ。
しかも、凧の作り方だけにとどまらず、ほねなしカイトが揚る仕組みや、凧の骨に変わるエア・ボーンについて、また上手な凧の揚げ方など、凧に興味を持った子どもたちの好奇心を刺激する様々な事柄についても触れられていて、かがくのとも傑作集という名前にふさわしい内容です。
後ろ見返しには、風の強弱に対応できる凧の作り方も掲載されていますので、腕に覚えのあるお父さん・お母さんなら、より上級な凧作りに挑戦することもできますね。読んで、作って、遊んでと凧揚げの楽しみを3度味わえるので、お正月だけではなく、季節を問わず、ご家族みなさんで楽しんでいただける絵本です。
【書籍DATA】
蒲倉一郎:発明/指導 石森愛彦:文/絵 津久井康宏
価格:880円
出版社:福音館書店
推奨年齢:5歳くらいから
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※「 1月 読んで笑って千福万来のお正月絵本」 でも、『スーパーのレジぶくろでつくる ほねなしカイト』をご紹介しています。