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入塾説明会でチェックしたい5つのポイント

説明会は運営する塾のペースで進みます。受け身で参加しても、その塾の「いいところ」しかわかりません。説明会で積極的にチェックしたい5つのポイントをお伝えします。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

説明会は受け身にならず、積極的にチェックする

説明会にはあらかじめチェックポイントを箇条書きにしてから参加し、複数の塾で比較すると子供に合う塾を見つけやすくなります。

説明会にはあらかじめチェックポイントを箇条書きにしてから参加し、複数の塾で比較すると子供に合う塾を見つけやすくなります。

2月は新年度の生徒獲得に向けて、1年間で最も盛んに入塾説明会が実施される時期です。チラシやホームページを見るだけではわからないことも、説明会に参加して知ることができます。ただ、説明会は運営する塾のペースで進みます。受け身で参加しても、その塾の「いいところ」しかわかりません。説明会で積極的にチェックしたい5つのポイントをお伝えします。



教室内のイスと机をチェック

生徒のやる気を引き出して成績を上げている塾には共通点があります。ひとつは生徒管理がしっかりできていること。生徒たちが規律を守り、落ち着いて勉強できる雰囲気が作り上げられていることです。

もうひとつは塾生の満足度、講師に対する信頼度が高いことです。この2点を簡単にチェックする方法があります。それは教室内のイスと机をチェックすることです。たとえ古くても大切に使われているようであればその塾には期待が持てます。

逆にマジックやコンパスの先などで落書きがされているようであれば入塾は慎重に見極めたほうがよさそうです。勉強に対するモチベーションが低い生徒、講師に不満を抱えている生徒が多い塾である可能性が高いからです。帰り際にトイレが清潔に使われているかをチェックしてみるのもいいでしょう。


どんな立場の人が説明しているかをチェック

入塾説明会は各塾が生徒集めのために最も力を入れているイベントです。大手進学塾では本社から「入塾説明会のスター社員」が教室に派遣されて説明会が行われることもよくあります。説明会で講師の話を聞き、「こういう講師にわが子の面倒を見てほしい」と思って入塾させたら、その講師は本社スタッフで教室にいないどころか授業も受け持っていなかったということも。

説明会終了後に、入塾したとしたらどんな講師に指導してもらえるのかということを質問することをおすすめします。


講師たちの雰囲気をチェック

説明会の話し手はその教室の教室長であることがほとんどです。教室長である以上、説明がうまく、熱意にあふれ、好感度が高いのは当然と言えます。教室長のキャラクターに不安を感じる場合は、実際に子供を指導する講師がよほど良さそうでない限り、入塾を見合わせたほうがいいかもしれません。

説明会でぜひチェックしたいのは、話し手以外の周りの講師たちの雰囲気です。子供を直接指導するのは教室長ではなく、周りに控えている講師であることが多いからです。気持ちの良いあいさつが返ってくるか、身だしなみは清潔か、明るく温厚で知的な雰囲気が醸し出されているか。説明会ではどうしても話し手の講師に目が行きがちですが、周囲の講師たちの雰囲気も要チェックです。


その教室だけの合格実績をチェック

合格実績はその教室の指導結果を明確に表す「成績表」です。入試の合格発表シーズンになると各塾は主要な学校の合格者数をチラシやホームページで大々的にアピールします。でも、そのような「合格実績」はあまり参考になりません。大手チェーンの学習塾は数十、多いところでは100を超える教室数があり、その全体の合格者を合計した数しか発表しないところがほとんどだからです。

参考になる合格実績とは、「その教室だけの実績」と、「何名受験したうちの何名が合格したか」ということです。この2点について知ることで、その教室の指導力が見えてきます。合格者人数が多くなくても、「合格率」が高ければ信頼できる塾である可能性が高くなります。


ネガティブ情報をどれだけ正直に出しているか

説明会は塾のアピールポイントを伝える場なので、基本的にはその塾のいいところしか話に出てきません。ただ、なかには正直にネガティブな情報を伝える塾もあり、そういう塾は信頼できるものです。たとえばどんなことに指導の力点を置いているのか。その反面、どんなことは本人や家庭に任せているのか。どんな子供に向いていて、どんな子供には不向きなのか。そのようなことをはっきり伝えている塾は途中退塾者が少ない塾です。

また、塾にはそれぞれ費用の支払いシステムや通塾のルールがあります。たとえば授業料にはテキスト代が含まれるのか、別途費用がかかるのか。春期講習などの季節講習会は必修なのか任意なのか。指導サービスについては、授業を欠席したときのフォローや、学校の試験対策、自習室の使用などについても聞いてみるのもいいでしょう。

さて、いかがでしたでしょうか。説明会にはあらかじめチェックポイントを箇条書きにしてから参加し、複数の塾で比較すると子供に合う塾を見つけやすくなります。ぜひ積極的に説明会に参加してみてくださいね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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