理学療法士/理学療法士試験の問題傾向と対策

理学療法士(PT)試験(義肢装具学)の問題傾向(2ページ目)

義肢装具は、義肢装具士の登場により、一昔前に比べると、理学療法士がフィッティングや制作に関して関わる事が少なくなりました。しかし、現場では、制作前の動作確認やその後の経過、動作への影響など見ていく上で大切な知識となります。

野田 卓也

執筆者:野田 卓也

理学療法士試験ガイド

過去問題 第49回(2014年)
標準型車いすの採寸について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 座幅は両大転子間の幅に10から15cm加えた幅とする。
  2. フットレストの床からのクリアランスは5cm以上とする。
  3. アームレストは座面から肘までの高さに5から10cm加えた高さとする。
  4. 座の奥行きは背面から肘窩までの長さから10から15cm引いた長さとする。
  5. 背もたれの高さは座面から腋窩までの長さから5から10cm引いた高さとする。

この問題の答えは【2と5】です。まず、座幅ですがこれは両転子からそれぞれ2.5cmとなります。アームレストは、車いす使用者が肘を90°曲げた時の高さより2cm高くした位置になります。座の奥行きは背面から腋窩までの長さから5から7cm引いた長さにします。

過去問題 第49回(2014年)
Syme切断で正しいのはどれか。
  1. 足根関関節の切断である。
  2. 断端の外観が良い。
  3. 断端荷重はできない。
  4. 義足懸垂は下腿義足に比べて困難である。
  5. 義足装着時の歩行能力は健常者とほぼ同等である。

この問題の答えは【5】になります。Syme切断は足関節部の切断となります。断端は膨隆する形となるため、その形状にやや抵抗感を示す人もいます。しかし、機能面では断端荷重が良好であり、義足懸垂もしやすく装着時の歩行能力は極めて高いです。

過去問題 第48回(2013年)
義肢装着側の立脚期に図のようなアライメント異常がみられた。異常の改善のために義足装着者に行う必要があるのはどれか。
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義肢装着時の異常。静止時と歩行動作時、その際、それぞれ異常がどう起きているのか?また、その理由を考える必要があります。


  1. 脊柱起立筋群の強化
  2. 右股関節屈曲可動域の増大
  3. 右股関節伸筋群の強化
  4. 左股関節外転筋群の強化
  5. 左膝伸筋群の強化

この答えは【3】になります。まず、正答の3についてですが、図の歩行立脚期において、過度の腰椎前弯が起きています。この理由として、装着者の身体的理由(腹筋群、股関節伸展筋の低下、股関節の伸展制限)と義足の適合不備が考えられますが、この問いの中では義足の適合不備に関する選択肢はないので、3の選択肢となります。その他の解答ですが、1は立位で十分な体幹伸展姿勢がとれているため間違いになります。2は右立脚期において股関節屈曲可動域の増大は必要ないので間違いになります。4は左股関節外転筋力が低下している場合、歩行時に体幹の側屈が起きるが、それらしい事象は見られないため間違いになります。5の左膝伸展群の強化は左立脚期の膝折れ防止に必要であり、図とは関係ない為、間違いになります。

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