漢字検定/試験対策・勉強法

めざせ漢検合格!確実に覚えておきたい国字(2ページ目)

漢字検定の準1級の試験では国字の読みが、1級の試験では国字の書きと問題が出題されます。ココを確実におさえて試験を突破しましょう。

藤本 正史

執筆者:藤本 正史

漢字検定ガイド


国字の問題 その2

【1級に出る国字】
漢検1級では、さらに108字増えて合計148字の国字が対象になり、短文中の漢字の書き問題として出題されます。一気に難しくなった感じがしますが、1級漢字の対象は6,000字ですから、その中の148字と考えれば、それほどハードルは高くありません。

漢検1級で実際に出題された問題を5問挙げてみましょう。次のカタカナの部分を漢字で答える問題です。

<問題>
(1)コガラシが身にしみる。
(2)十デシリットルの水を加える。
(3)話の辻ツマが合わない。
(4)悲しみをコラえて笑顔で迎える。
(5)シカと承りました。

<解答>
(1)凩 (2)竕 (3)褄 (4)怺 (5)聢

1級の国字の書き問題は1問につき2点で、全問で10点となります。出題される対象が148字と限られているので、おろそかにすることなく確実覚えておきましょう。
ちなみに平成25年度第1回の1級試験では、国字の5問に加え、故事成語・ことわざの書き問題で「豆腐に鎹(かすがい)」の「鎹」を解答する問題があったので、都合6字の国字が出題されたことになります。

国字の成り立ちを調べてみると、昔の日本人の智恵がうかがえます。たとえば「俤(おもかげ)」という漢字は、「人+弟」で、兄弟は顔や姿が似ていることから似顔の意を表しています。「躾(しつけ)」という漢字は、「身+美」で、身体を美しく飾ることから「しつけ」の意味を表します。
こんな国字の世界を掘り下げてみるのも、漢字をより楽しく勉強する方法のひとつだと考えます。
漢検の出題対象以外も含め、主な国字についてはこちらのサイト「漢字辞典」の国字コーナーを参照ください。
kanjitisiki.com/kokuzi/

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