温泉/甲信越の温泉

昼神温泉は新しい大温泉地(3ページ目)

昼神温泉は、1973年のトンネル工事中に発見された信州でも比較的新しい温泉。中央自動車道に面した交通の利便性から、大規模な温泉地に発展しています。宿泊施設も新しく綺麗な所が多く、非常に健康的なイメージが強い清々しい温泉地。今回は、南信を代表する大温泉地、昼神温泉を紹介します。

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド

昼神温泉の観光地

妻籠

「妻籠」は昔の宿場町風情を色濃く残す観光名所

昼神温泉付近の最大の観光名所といえば、月川温泉郷を中心にした「花桃の里」です。ヨーロッパから取り寄せた花桃がルーツとの事で、その華やかな美しさと規模の大きさは、日本最大級と思われる、知られざる観光名所です。4月下旬から5月初旬の見頃の時期に昼神温泉に行かれる方には、断然お勧めの観光スポットです。

それ以外のシーズンですと、峠を越えた木曽路がお勧め。特に昼神温泉からもそう遠くは無い「妻籠」や「馬籠」は、冬のオフシーズンであっても、写真の通り宿場町の風情が横溢しており、立ち寄った甲斐があると思わせてくれます。

普段なかなか行けない伊那路では、変わった観光名所を巡るのもお勧めです。例えば「秘境駅」です。秘境駅とは人里離れた所にある駅の事で、中には電車以外では到達困難な駅もあります。飯田線の田本、金野、中井侍、為栗、千代といった駅は、日本でも屈指の秘境駅としてマニアの間では有名です。

車が通れない橋の対岸にあるような駅もありますが、行こうとしても行けないという事実を経験してみるだけで、交通手段が発達して何処にでも行ける現代という時代から、一歩脇道にそれたような独特の旅の趣に浸る事が出来て、非常に面白い経験が出来るので、行ける所まででいいので行ってみて頂きたいと思います。

最後に、昼神温泉から中央高速を北上して帰る人にお勧めしたい穴場観光地として、「イルミネーションフェスタ★みのわ」があります。これは、伊那松島駅の東南にある公園周辺で行われているイルミネーションで、無料ですが規模が大きく、驚いてしまいます。毎年11月中旬から翌1月上旬に行われますが、わざわざ高速を降りて行く価値のある、穴場のイルミネーションです。
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