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大家族の冬の一大イベント『14ひきのもちつき』

10ぴき兄弟のねずみと、お父さんお母さん、おじいさんおばあさんの14ひきの大家族が力を合わせて暮らす、人気の「14ひきのシリーズ」。12作目の『14ひきのもちつき』では、家族全員でお米からおいしいおもちを作り上げます。

執筆者:千葉 美奈子

大家族が力を合わせて『14ひきのもちつき』

10ぴき兄弟のねずみと、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんの14ひきの大家族が力を合わせて暮らす、人気の「14ひきのシリーズ」。12作目の『14ひきのもちつき』では、家族全員でお米からおいしいおもちを作り上げます。


 

昔ながらのもちつき作業

もちつき

おいしいおもちの完成を目指し、きねを振り下ろす!

きねとうすでもちつきをする機会は、一般家庭ではなかなかない現代。でも、子育てをしていると、地域のもちつきイベントを体験できる機会も増えますよね。児童館や地域の方から、きねとうすを借りてきて、幼稚園や保育園などでもちつき体験。こねてペッタン、こねてペッタンのリズミカルな動きは、おいしいおもちへの期待とあいまって、子どもだけではなく大人の心をも躍らせてくれます。重たいきねをお父さんやお母さんと「よっこらしょ!」と振り上げる作業。列に並んで順番待ちをする小さな子どもたちの心は、それはそれはドキドキワクワクしていることでしょう。

 

お米の準備から丁寧に描かれるもちつきの模様

『14ひきのもちつき』では、早朝からお父さんが薪割りをする音が「かーん こーん」と森に響き渡ります。おじいさんは、かまどに薪をくべて火をおこしています。長男のいっくんが、早速手伝いに出てきました。他の兄弟たちは、朝ごはんを食べている途中だったり、ようやくベッドから起き出したり。14ひき家族の一大イベントの始まりです。おばあさんは、夕べからふやかしておいたお米の水を切り、長女のさっちゃんは、お米をせいろに入れて炊く準備。おじいさんは、うすを置く場所にわらを敷いて丸い座布団を作っています。かたわらで遊び出している小さな子たちもいますが、みんなが役割分担をして、もちつきの準備を進めます。

丁寧に描きこまれた大家族の共同作業

何せ14匹も登場するのです。おいしいおもちに向かってまっしぐらな存在もいれば、ちょっと脱線している存在も。14ひきそれぞれの動きや表情が、細かく生き生きと描き込まれています。脱線して遊んでいる存在も、この大家族の中で欠かせない大きな存在感を放っています。

手間ひまかけたあつあつのおもち、どうやって食べよう

みんなで手間をかけて作り上げたおもちは、のびるのびる! 皆さんは、あつあつのおもちはどうやって食べるのがお好みですか? 14ひきたちは甘党なようです。口の周りをあんこのおひげだらけにしているのはだあれ? 「磯辺餅や、大根おろしを添えた納豆餅もおすすめだよ」と、笑顔で大きな大きなテーブルを囲む14ひきたちに声をかけてしまいました!

みんなで何かを作り上げるのは、この上なく楽しい作業。きっと14ひきの食卓に並んだおもちは、みんなのおなかの中にあっという間に消えてしまったことでしょうね!
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