認可保育園「申込書の書き方」!入園可能性をあげるポイント
申込書を書く前に保育園の見学をしっかり終えておくことも大切ですよ!
例年この時期は「保活」における重要イベントが続きます。その一つが、認可保育園への申込書の提出です。12月から翌年1月の間に申込期限を迎える自治体が多く、認可保育園への入園を希望するパパ・ママにとってはまさに山場といえます。
さて、その山場を迎えるにあたって、役所などで配布している認可保育園の申込書は入手済みですか? 申込書には、入園を希望する保育園の名前が複数書けるようになっていると思います。だいたい第1希望から第5希望くらいまで書けるようになっている場合が多いようですが、中には何件記入してもよいという自治体もあります。
その希望順を記載する欄にどの園をどの順番で書くか、もう決まっていますか?実はここの書き方が、認可保育園の申込書を記入する際に最も注意しなければならない所で、入園できるか否かのカギを握る重要な戦略ポイントなのです。
記入できる件数は限られているわけですから、どの園を選ぶかは重要です。ポイントは、少しでも勝てる(入園できる)可能性の高い相手だけに絞り込むことです。
戦略的な希望園の選び方(準備編)
希望園と希望順を決めるにあたって是非調べてもらいたいのが「指数」の情報。ガイドの過去記事(『スムーズで納得のいく職場復帰のために』など)でも何度も触れているポイントですが、この指数の情報を入手せずに申込みしている方がまだまだ多いようです。お住まいのエリアによっては、この指数を開示していない場合もあるのですが、もし開示していれば必ず次のことを確認してください。- まず、あなたにとっての「通園可能な範囲」を設定した上で、その範囲に入るすべての認可保育園をリストアップします。
- 上記リスト上の各園について、直近の4月(本年度の4月)に指数何点以上の世帯が入園したかを確認します。もしも複数年度分の過去情報を教えてもらえたら是非聞いておきましょう。併せて、開示していればその指数のうち階層ランク(課税額を元に決定されるランク)が何ランク以下の人が入園したかを確認します。
- 入手した情報をステップ1のリストに追記していきます。
- 続いて、今後(といってもあなたが入園を希望する時期までに)新設される認可保育園があるかを確認します。新設がある場合には、その保育園の所在地などの情報を収集した上で、ステップ1で設定した通園可能な範囲に入るものがあればリストに追加しておきましょう。
- 最後に、自分の指数が何点になるかを確認しておきます。これは保育園案内の冊子などを読んであらかじめルールを理解しておけば自分で算出できますが、せっかく役所の人と話す機会があるのであれば念のため確認しておくと安心です。
戦略的な希望園の選び方(記入編)
さて、ここまでの結果をふまえていよいよ申込書に記載する保育園とその順番を決めます。- まず、準備編のステップ4までで作成したリストの中から、ステップ5で確認した自分の指数よりも低い値の園を抜き出します。複数年度分の指数が入手できた場合には、年度平均を取ってみたり、年度ごとの指数のブレも考慮します。
- 次に、同じくリストから新設される保育園を抜き出します。
- 上記で抜き出した園を、希望順に申込書に記載します(より手堅くやるには指数の低い園から記入した方がよいのですが、もし自分より低い指数の園を複数記載できる状況であれば、希望順に選んでも大丈夫でしょう)。
- ここまでで、まだ記入欄が空いていたら自分の指数により近い園から申込書に記入します。ここまでで該当する園がなかった人も、自分の指数により近い園から記入していきます(保育園激戦区の場合は、1で抜き出せる園がほとんど無いかも知れません。その場合でも、指数の近い園を少しでも多く探すことが重要です)。
ここまでの流れを見てくれば、もう指数の重要性はお分かりですね。希望先を5件ほどしか書けないのに、自分の指数以上でしか入園できない園ばかりを書いていたら、敢えて難しい相手に挑んでいるようなもの! それでは入園できる可能性は低くなってしまいます。そこで、どの相手に挑めばよいかを見極めるのに必要なのが、この指数の情報なのです。とはいえこの指数によるチョイスも絶対ではありません。入手できるのはあくまでも「過去」に何点の人が入れたかという過去実績。あなたが入園を希望する来年4月が、前年と同じ状況かどうかは分かりません。よって、去年までは指数34で入れた園が今年は41必要だった……ということもあり得ます。ただ、そうは言っても現段階で入手できる情報の中では最も有効な判断材料であることには変わりありませんので、きちんと活用して入園へとつなげたいものです。
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