気になる室内空間は?
新しいパッケージングはメリットだらけに思えるが、先代オデッセイで可能だった機械式立体駐車場などへの入庫はできなくなっている。マンションなどで高さ制限がある人は選択肢に入らなくなるわけだ。しかしそれでも、全高が150mm高くなった利点はやはり無視できない。1列目~3列目までの頭上空間は劇的に改善され、3列目でも十分な余裕を感じさせる。簡潔にいえば広いのだ。
1列目はセダンなどよりも少し高めのアイポイントで見晴らしがよく、Aピラーが細く、サイドウインドウも十分なサイズを確保しているから、ボディの大きさを感じさせず狭い道などでも思いのほか取り回ししやすい。
2列目の頭上空間は余裕十分で、フットスペースもシートを最後端にスライドさせれば足が組めるほど広大。
サードシートは、床下格納式のためか座面高が低く、身長171cmの筆者だと膝を抱えるような姿勢になってしまうが、広さ的には大人でも十分座れる空間だし、ヒップポイントが低いぶん、余裕のあるヘッドクリアランスを実現している。
ベンチシートでも座り心地は及第点
セカンドシートにはベンチタイプでオットマンや角度調整式の両側アームレストが備わるプレミアムクレードルシート(7人乗り)と、6:4分割可倒式のベンチシート(8人乗り)を用意しているが、後者でも2人掛けなら思いのほか座り心地がいいし、フラットフロアの恩恵で短時間、非常用であれば3人掛けも許容範囲といえる。3列目の3人掛け、とくに中央席はさすがにシート幅からいってもロングドライブは厳しいが、2人掛けで身長160cmくらいまでの方なら快適に座れるはず。
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