オデッセイ初となる両側スライドドアを採用!
月間販売計画の3倍となる、1万2000台超という好調なスタートを切った新型オデッセイ。ホンダが掲げた「クリエイティブ・ムーバー」の第一弾として誕生した初代以来、ヒンジ式のスイングドアを採用し、ミニバンといえども走りを犠牲にしないモデルとして4代にわたって受け継がれてきた。今秋発表され、11月1日から発売された新型オデッセイ/オデッセイ・アブソルートの特徴は、なんといってもリヤの両側スライドドアの採用だ。
いままでオデッセイがスイングドアにこだわってきたのは、低く構えたフォルムというスタイリングとボディ剛性など走りを重視するという両面がまず考えられるが、クラス(サイズ)はやや異なるものの、マツダ・プレマシーがそこそこの低全高でもスライドドアを実現し、スポーティな走りも獲得しているとなると、新型オデッセイも当然挑戦しなくてはならないはず。
新規ユーザーを呼び込めるか!?
スライドドアのメリットはいうまでもなく、狭い場所などでの乗降性で、開口部もすっきりするし、チャイルドシートの脱着や子どもの乗せ降ろしなど、そのメリットは数多い。ましてや全幅1.8mクラスとなると、狭い場所でなくてもたとえば、サービスエリアやスーパーなどの駐車場でもスライドドアは本当にありがたいもの。こうした実用性を確保して、いままで「スイングドアだから」と敬遠してきた新規ユーザーを獲得しながら、オデッセイらしい走りの良さを損なわず、さらに磨くことが再びベストセラー・ミニバンに返り咲くために欠かせない要件だったはずだ。
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