医療情報・ニュース/製品担当者インタビュー

こだわりの味展開で新たな顧客創出を狙う南天のど飴(2ページ目)

製薬会社の担当者の方にお話を伺い製品についての思いや、効能などを分かりやすく説明して頂くインタビュー企画。今回は『南天のど飴』の効能や製作秘話などについてお話を聞いてきました。

執筆者:All About 編集部

南天の花の香りを再現するなど、味・香りへの強いこだわり

医薬品とはいっても、口内でゆっくり溶かして服用するのど飴は、なめていておいしいことがマスト。“クスリ味”はちょっと敬遠したいものです……。昔からおなじみの『南天のど飴』は、黒糖とシナモンがまろやかなオトナ味。『南天のど飴クール』は、シナモンではなくミントを入れ、清涼感を増しています。

――最近味の種類が増えたそうですね

栗田氏
パウチの集合

パウチタイプには、「はちみつ梅風味」「はちみつハーブ風味」が登場

「はい。新たな味を開発し、2年前から『南天のど飴 はちみつ梅風味』と『南天のど飴 はちみつハーブ風味』の2味が販売されています。既存の2商品がコクのある黒糖風味なのに対し、これらは若い年代にも食べやすい、やわらかい味に仕上がっています。また『ハーブ風味』ですが、実はこれ、南天の花の香りを再現しているんです。奈良県吉野郡に南天の木があるのですが、わずか2週間ほどという短い開花時期を狙い、そこで花の香りを捕集しました。その香りを持ち帰って分析、再現した香りを『ハーブ風味』に入れているんです。」

“花の香り”まで取りに行くとは、なんという商品へのこだわり! 『南天実』には本来苦み成分も含まれているので、味の改良には心血を注いだとのこと。『梅風味』は何十種類もの梅のフレーバーを比べ、選び抜いたものを採用。ハチミツも、安価だけれど雑味のある百花蜜ではなく、アカシアの花から採れたものにこだわりました。

栗田氏「新味と一緒に発売した24粒入りのパウチタイプは、持ち運びも手軽で取り出しやすく、バッグの中でカラカラと音も鳴りません。しかも、薬局等ではレジ周りなど目につきやすい場所にディスプレイされ、缶のように棚の奥に置かれていることは減りました。このパッケージングの効果か、おかげさまで売上が2桁も伸びました。」

若い世代にも、生薬南天の効果を知らせたい

現在、『南天のど飴』公式サイトで展開しているのは、“大阪のおばちゃん”が常備する“飴ちゃん”をヒントに企画された、「コテコテの“大阪のおばちゃん”が『南天のど飴ちゃん』で日本のイガギス問題(のどがイガイガして人間関係がギスギス)を救う!」というコメディ動画と連動したプレゼントキャンペーン。YouTubeにupされた動画は、大阪らしいコッテコテのノリ! 思い切りました。

イメージキャラクターには、愛用者が多い年齢層とは異なり、若年層に支持されるNMB48 渡辺美優紀さんを起用。「若い世代にも南天のど飴という存在を知ってほしい!」という“想い”が見てとれます。
栗田氏02

撮影:多田裕美子



栗田氏 「今までのお客様を含め、若い方たちにも私たちの自信の商品をお届けしたいと思っています。新味拡大やパウチパック化はそれに一役買っていますが、さらなる味の開発や商品ラインナップの拡充にも一層の力を注いでいます。」

若いダイエッター男女にも配慮し、シュガーレスタイプも検討しているとか。連続服用が見込まれるのど飴には、嬉しい展開ですね。『南天実』の生薬成分をひたむきに堅持しつつ、新しい味の世界を切り開く『南天のど飴』。このいがらっぽい季節の用心棒として、バッグやポケットにいつも忍ばせておくに足る、安心のブランドといえそうです。
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