日本の風習を楽しめる、七福神めぐり
日本橋七福神めぐりの神像(平成24年)
七福神とは、日本で古くから庶民の間で信仰されている福をもたらす七柱の神様です。一般的には、恵比寿・大黒・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋の七神で、ルーツが恵比寿は日本、大黒・毘沙門天・弁財天はインド、福禄寿・寿老人・布袋は中国と、それぞれ異なります。実在の僧侶である布袋さんから、酒好きの神様である寿老人など、個性的な神様が揃ってるところが日本の信仰の面白さでもあります。詳しくは、
All About寺・寺社「七福神のメンバー紹介」をご覧ください。
七福神めぐりが流行したのは、さかのぼること江戸時代から。神様が滞在しているといわれる正月の期間に、七つの福を授かり、七つの災いを避けるために寺社をめぐります。七福神めぐりは通年できますが、1月1日~7日の期間のみ開帳し(七福神のお姿を拝める)、参拝の証であるご朱印授与の対応をしているところが多いです。雰囲気を存分に味わうのであれば、正月に七福神めぐりをすることをおすすめします。
日本全国、数多く七福神があり、どこでも七福神めぐりはできますが、
東京の七福神めぐりは徒歩でまわれるところが魅力。東京にもたくさんの七福神めぐりがありますが、なかでも短時間でまわれ、途中で子供が飽きないぐらいの距離に次の寺社があり、人出もある七福神のコースをご紹介します。
短時間で楽しめる、日本橋七福神めぐり
日本橋七福神めぐりでは、ビル1Fやビルの谷間の寺社にであう
子供と一緒に七福神めぐりをする場合、気になるのが所要時間。
日本橋七福神めぐりは、2時間もあればまわるこじんまりとしたコースです。大賑わいの水天宮から、「こんなところに!?」とビルの1F部分の寺社に驚いたりと、都会的な七福神めぐりを楽しめます。ご開帳やご神像の授与期間は、1月1日から1月7日までとなっているのでご注意ください。
日本橋七福神めぐりでは、神像(各300円)を集め、宝船(1600円)を持ち帰りたい
例年1月4日には、日本橋七福会主催、日本橋三越からスタートする大きなイベント「日本橋七福神めぐり」が開催され、大変賑わっています。ご朱印をいただくのに時間がかかったりしますが、ゴールで粗品をいただけます。参加費無料なので、この日に七福神めぐりをされるのであれば、おすすめです。
>>次のページでは、江戸最古の谷中七福神めぐりと、下町情緒を楽しめる深川七福神めぐりを紹介します。