「プラウド目黒本町」坪＠350万円、第1期53戸即日完売(2ページ目)

接道、日照ともに恵まれた条件

バス停「清水公園入口」と「区立七中前」の間にある信号角が「清水池公園」である。中央に噴水を配した円形の池のまわりを、普段は釣り人たちが囲んでいる。「プラウド目黒本町」は清水池公園の北方約200メートルのところ。目黒通りからは、前述の「小川軒」の筋を入った左手にある。鉄道駅の最寄は、東急東横線「学芸大学」駅で、徒歩12分。

現地は第一種中高層住居専用地域。地形は南南西に傾いた整形に近い形状である。道路は四方で接するが、南方二辺の間口が大きく接道の幅員も十分。日照、開放感、プライバシー等などいずれにも恵まれた敷地条件といえる。

建物は南向きと西向きの2棟構成。総戸数は63戸である。鉄筋コンクリート地上6階 (建築確認申請上は地上5階地下1階)。1階部分は列によっては数十センチ地下に入るところがある。配棟上の特長は、前面道路から引きをとり、緑を工夫したところか。生垣だけなら、専有は暗く目隠しとしても中途半端になることがあるが、高木と低木そしてすりガラス入りのフェンスを組み合わせることで双方の解消を試みたようだ。景観上もこのほうが望ましいといえる。

価格（坪単価）＠350万円超にして即日完売

専有面積は平均で75平米を超える広さ。最も条件の良い南西角やルーフバルコニーの付く角住戸は80平米後半～90平米超。すべてファミリー向けプランである。モデルルームは南西角85.9平米のオーダーメイド仕様を再現。オーダーメイドは最上階10戸に適用される。

価格は、その南西角が9,000万円台。南向き中住戸が8,000万円台後半。西向き70平米台でも8,000万円台前半がずらっと並ぶ。坪単価＠350万円と聞いて驚いてしまったわけだが、第1期53戸は申込登録即日完売したもよう。アベノミクスの影響（不動産インフレ傾向の表れ）なのだろうか、購入層の多くは大手企業に勤める比較的高収入の会社員だそう。

2013年6月に物件サイトを開設。現在までの反響数は約3,000件。10月第1週末からモデルルームを公開して来場総数は300後半に及ぶ。来場から登録申込に至る率（これを業界では「歩留まり」という）は14％前後と高い数値を示す。来場、登録ともに目黒区比率は35％程度。平均の世帯人数は2.7人。「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税」制度（H24～H26）の活用を思わせる購入が散見されたようだ。

【参考サイト】
「プラウド」マンション建築費上昇の対抗策