ママの優しいウソを赤ちゃんはどう感じているのか?

ママがニコニコしているということは……?

ママがニコニコしているということは……?

0~1歳代、赤ちゃんは多くの予防接種を受けています。大人にだって痛い注射、赤ちゃんなら泣いてしまって当然です。親は少しでもその気持ちをなだめようと、「だいじょうぶよ」「痛くないよ」「ママのお顔を見ていてごらん」と笑顔で励ましたくなります。でも、この笑顔は赤ちゃんにどう届いているのでしょう? ママの笑顔を見て、「注射は痛くない」と信じられるのでしょうか? カナダで行われた実験が、興味深いデータを導き出しました。早速、その実験の様子をお伝えしていきます。


カナダの大学の実験データ

この実験には、15ヶ月と18ヶ月の赤ちゃん合わせて92名が参加しました。実験室では、まず赤ちゃんに1人でイスに座ってもらい、その目の前で大人が様々な演技をしました。例えば、欲しかったプレゼントをもらったというシーンや、かなづちで釘を打とうとしたら誤って指を打ってしまったというシーンなど。

一般的には、欲しいプレゼントをもらったら嬉しい表情、かなづちで指を打ってしまったら泣きそうな表情になるのが普通ですが、この実験では、起こったことへのリアクションがミスマッチのものをあえて混ぜ込みました。

例えば、プレゼントをもらったけれど、哀しそうな表情をするというシナリオ。指を打ってしまったのに、ニコニコしているというシナリオ。ここでの目的は、そのようなミスマッチのシナリオに、赤ちゃんたちがどの程度違和感を覚えるかを見極めることでした。

15ヶ月の赤ちゃんの反応

まずは、15ヶ月の赤ちゃん。普通のシナリオを見ても、ミスマッチのシナリオを見ても、そのリアクションには差が見られませんでした。つまり、プレゼントをもらったときに哀しそうな顔をしても、指を痛くしたのにニコニコしていても、違和感なく受け入れたのです。そして、話しの流れが合っていても、合っていなくても、哀しそうな表情をすると、それら全てに共感する仕草を見せることも分かりました。

>>それでは18ヶ月の赤ちゃんはどうだったのでしょう? 次ページでお伝えしていきます。

*出典: 学術誌 Infancy 「Cry Babies and Pollyannas: Infants Can Detect Unjustified Emotional Reactions」 より